今夏移籍市場で超大型補強を行った優勝候補インテルが窮地に立たされた。16日、聖地サン・シーロに強豪サンプドリアを迎えたセリエA第2節を1−1引き分けに終わったインテルに対し、現地メディアからの批判が集中している。

マンチーニ監督采配を疑う議論が噴出している。12日に行われた欧州CLグループリーグ「B」組、B組突破本命インテルはスポルティング・リスボン戦(アウェイ)で1−0完封負け。グロッソ、ビエィラ、クレスポ、イブラヒモビッチなどの大物に加え、マイコン、ダクールと実績ある選手を補強したインテル。ライバルのペナルティもありメディアからセリエA優勝は当然、欧州CL優勝候補一角と目されているインテルだが、大きすぎる歯車は今のところ噛み合っていない。

先制を許したサンプドリア戦後半33分、イブラヒモビッチ、クレスポの2トップに加え大砲アドリアーノを投入したマンチーニ監督。直後に相手MFのオウンゴールによりなんとか同点に追いついたが、3トップは機能せず1−1で終了。試合後「(3人が)お互いの動きをより理解する事が重要だった。特に失望はしていない。それよりも今日のタリアベント主審は酷すぎた」と強気発言に終始したマンチーニ監督だが、周囲の目は厳しい。18日付けのガゼッタ・デッロ・スポルト紙は“信頼回復に向けた3試合”と題し、20日の第3節対ASローマ戦、24日の第3節対キエーボ戦、27日の欧州CL対バイエルン・ミュンヘン戦での結果に首が懸かっていると報じた。

名門ユベントスのB降格もあり、各方面から“想像を絶する重圧”を受けるインテル。想像を絶する選手補強をしているだけに、ぜひとも結果が欲しいところ。