夏のノドをうるおすには冷たい飲料が欠かせない。今回は、進化が著しい「王道TEA」の注目商品5品をプロがピックアップ! 注目株は無糖茶とフルーツティー。緑茶は有名ブランドが台頭するなか、アサヒ飲料は香りに着目した新作を発売し好調に売れている。加えて同社は国産茶葉で差別化した紅茶も画期的。フルーツティーは多様化に注目だ。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【私たちがチェックしました!】

フードアナリスト・中山秀明さん
飲料のトレンドに詳しく、取材執筆も多数。ソフトドリンクは、ライフスタイルや文化的背景を含めた市場拡大に注目している。

 

GetNaviフード担当・菅原史稀
在宅作業のお供になる一杯を探して、新商品のチェックに余念なし。暑いのがニガテなので、心も爽やかになるドリンクを求めている。

 

華やかな香りに仕上げられた最新緑茶の大ヒットブランド

【微発酵茶葉使用】

アサヒ
颯(そう)

173円(620ml)

日本最高位となる、茶師十段の酢田恭行氏が監修。微発酵茶葉の「萎凋緑茶」を一部使用し、かつてない華やかな香り立ちを実現した。4月4日の発売初週で2350万本の販売数量を突破し、同月予定の約8割を達成。

 

■ぜひグラスに注ぐなどして優雅な香りをより楽しんで
「新緑のような清々しさの奥に、フラワリーで上品なアロマも感じられるのが魅力です。凛とした香味が甘みや旨味を引き立てており、優雅で上品なおいしさが強いのが高ポイントです」(中山さん)

■緑茶の新たな魅力に出会える王道カテゴリのルーキー
「ふわっと華やかな香りと、スッキリとした味わいが斬新。暑い日や、喉が乾いたときに、ゴクゴク飲みたくなる新感覚な緑茶です。この王道カテゴリにフレッシュさを感じるとは驚き!」(菅原さん)

 

新採用したブレンド茶葉が上品で甘い香りを豊かに

【国産茶葉使用】

アサヒ
和紅茶無糖ストレート

173円(500ml)

今春リニューアルし、前頁「アサヒ 颯」同様に名茶師の酢田恭行氏に監修を依頼。発酵により香り成分を引き出した国産茶葉を、揉み込む工程で調合した。同商品の持ち味である、上品で甘い香りがさらに高まった。

 

■後味がすっきりしていて料理にもよく合いそう
「味の濃さが十分ありながら、渋味が上品かつ後味すっきりしていて料理と合いそう。花を思わせる優美な余韻も心地良いです」(中山さん)

■深みとまろやかさが◎ 絶妙な風味と旨味です
「食事の邪魔にならない口当たりのなかに、まろやかで深い旨味も。茶葉本来の風味豊かな香りが広がり、後味も爽やかです」(菅原さん)

 

独自の技術でとろとろを実現したデザート感覚のピーチティー

【セイロン茶葉使用】

コカ・コーラ
紅茶花伝 デザート とろけるピーチティー

170円(280ml)

日常のごほうびニーズに合わせて誕生。手摘みセイロン茶葉に山梨白桃エキスをふんだんにブレンドし、さらに独自技術でゼリー仕立ての新食感を実現した。とろみのあるテクスチャーが、デザート気分を演出する。

 

■甘ったるくはない大人も楽しめる味です
「白桃の香りがふくよかで甘みもありますが、紅茶のエレガントな渋味も豊かなので甘ったるさは皆無。とろとろ感も心地良い!」(中山さん)

■これはもはやデザート!! とてもリッチな味わい♡
「ゼリーのような新食感で、お茶としてもデザートとしても楽しめます。桃のジューシーさが口いっぱいに広がって贅沢な気分に」(菅原さん)

 

南国調の高揚感が華やぐ斬新なフレーバーティー

【ウバ茶葉使用】

伊藤園
TULLY’S &TEA LEMONTEA&モヒート

172円(450ml)

柑橘とハーブを軽く潰し、砂糖とともに漬け込んだシロップを紅茶とともに抽出。レモン、ライム、ベルガモット、ミントなど、数種の果実とハーブの爽快さや高揚感が華やぐ、斬新なフレーバーティーに仕上がった。

 

■ミントがクールに演出やっぱり夏にオススメ
「ガチなモヒートに入っているラム酒は使われていませんが、アッパーなクールさがしっかり表現。特にミントが良い仕事してます!」(中山さん)

■レモン&ライムの爽快感に気分もリフレッシュ
「レモンとライムのみずみずしさ、ミントのほど良い清涼感が、世界三大紅茶ウバ茶葉との相性抜群で、まるでモヒートのような飲み心地!」(菅原さん)

 

3種の果実と日本茶の邂逅新感覚のフルーツティー

【緑茶ほうじ茶葉使用】

伊藤園
晴れのち曇り時々お茶

172円(500ml)

日本茶がベースの新感覚フルーツティー。果実にはりんご、レモン、桃を使い、さらに植物由来の乳酸菌を配合した。ベースには清涼感豊かな緑茶や、やさしい焙煎香のほうじ茶を使用。

 

■香り豊かで甘さ控えめ日本茶ベースなのも◎
「フルーツの甘い香りが豊かに広がるものの、甘すぎなくてすっきりした飲み心地。やさしい渋味と清涼感は、日本茶ならではですね」(中山さん)

■ほっこりしたいときに最適な癒やしをくれる新感覚TEA
「『晴れの日も曇りの日も一杯のお茶が私を前向きにする』というコンセプトがまず素敵。果実の甘みとお茶の香りがどちらもやさしく、癒やし」(菅原さん)