(株)東名小山カントリー倶楽部(TDB企業コード:985533364、静岡県御殿場市)は、7月6日に東京地裁へ破産を申し立て、同日に破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は藤井哲弁護士(東京都中央区日本橋3-3-4 永沢ビル5階、永沢総合法律事務所、電話03-3273-1800)。

 当社は、1972年(昭和47年)11月にゴルフ場開設を目的に設立された。会員権販売で得た資金をもとにゴルフ場の造成工事を進めたが、会員権の乱発や複数回にわたる役員交代などを背景に経営面は混乱し、ゴルフ場を開設するまでに至らなかった。このためゴルフ場施設の賃貸業に転換し、ゴルフ場は他社によって89年より「ギャツビイゴルフクラブ」の屋号で駿東郡小山町内にて運営され、当社は賃貸収入を得ていた。

 しかし、当社が公租公課の滞納処分等を受け、資産売却を進めざるを得なかった影響で、2023年5月にはゴルフ場運営会社との賃貸契約が終了、収入を確保できる見込みがなくなったことで営業継続を断念、今回の措置となった。

 負債は債権者約1万9820名に対し約175億3100万円。うち預託金返還請求権分が約167億円。

 なお、「ギャツビイゴルフクラブ」については、別会社にて通常通り営業している。