バルセロナが早くも2007/08シーズンに向けて補強の準備を始めているようだ。ライカールト監督とベギリスタインテクニカル・ディレクター(TD)は、オリンピック・リヨンのフランス代表左SBエリック・アビダル(27)に興味を示しており、来シーズンの補強の最優先選手として彼をリストアップしている模様。

屈強なフィジカルと優れた運動能力を備え、センターバックもこなせる万能型の選手であるアビダルは、先週水曜日(13日)のチャンピオンズリーグ、対レアル・マドリー戦でもベッカムも抑え、サイドラインを統率、レアル・マドリー完封に大きく貢献した選手の1人。改めてその能力の高さを実証してみせた。

現在、バルセロナの左SBにはジオ(31)とジウビーニョ(32)がいるが、両選手とも今シーズンいっぱいでバルセロナとの契約が切れること、そして高齢化が進んでいることから、ライカールト監督もベギリスタインTDも彼らに取って代わる選手を獲得し、若返りを計りたいと考えているようだ。

アビダルもバルセロナ移籍は一つの大きなチャンスと思っているようで、「バルセロナのようなクラブから声がかかったら、‘ノー’なんて言えないよ」と気持ちを公にしていることから、彼自身も前向きな姿勢を見せているようだ。しかし、レアル・マドリーやチェルシーといったクラブも彼に感心を示していることから、アビダルの争奪戦が繰り広げられる可能性もある。

とはいえ、代表のチームメイトであり親しい間柄にあるテュラムがいるバルセロナに気持ちが行く可能性は高く、アビダルがバルセロナ3人目のフランス人選手となるのも現実性を帯びていると言える。