昨年のサウジアラビアRCで2着に逃げ粘ったグラニット(ユーザー提供:ほこなこさん)

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 ラジオNIKKEI賞(3歳、GIII・芝1800m)は逃げ馬に要注意だ。過去10年で[1-2-3-4]の勝率10%、複勝率60%。20年に8番人気で勝利したバビットを筆頭に、馬券に絡んだ6頭は全て8番人気以下の伏兵だったからすごい。ただ、これは決して偶然ではなく、馬場のいい開幕週に行われることが最大の要因といえる。

 今年はグラニット(牡3、美浦・大和田成厩舎)が逃げ宣言している。近3戦を含む、過去8戦中5戦でハナを奪ってきたように、行ってこそのタイプ。昨年のサウジアラビアRCでは大逃げから2着に踏ん張った実績もある。近3戦は京成杯(中山芝2000m)が8着、スプリングS(中山芝1800m)が4着、皐月賞(中山芝2000m)が12着だが、2000mは微妙に長かった印象。また、近2戦は明らかに前崩れの展開だったので、悲観する必要はない。

 今回は一転して得意の1800m、しかも開幕週と好走条件が揃った。後続のマークが緩めば、まんまと押し切るシーンがあっても驚けない。