アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリスト・本多めぐさん。今回は、「この年代ならではの不安」を乗り越えるコツについて教えてくれました。

アラフィフの不安を乗り越えるための4つのコツ

50代前後は子どもが巣立ち、夫婦ふたりの老後をどう過ごすかにスポットライトが当たる時期。体の衰えも気になりますよね。ひとり暮らしならなおさらです。
そんなアラフィフにとって気になる不安を解消する4つのアイデアをまとめました。

【実際の写真】レシートの合計をメモした家計簿

●1:健康不安のために運動を始める

アラフィフの不安といえばまず健康面。友人と会っても健康法や病気の話をすることが増えました。そんな世代だからこそ、なにかひとつでも運動を生活に取り入れるのが大事。

具体的には、まずはウォーキングが手軽です。時間をつくるのが難しい方は、ひと駅ぶん歩いてみるとか、お店に行く道のりを散歩コースに見立てるという工夫もおすすめです。

次に、ストレッチ。これはテレビを見ながらでも可能です。最初は軽く5分程度から始めて、徐々に時間を増やすと無理がありません。

趣味として運動を楽しむのもいいですね。水泳やダンス、ヨガなどは全身運動になり、気分転換にも最適です。コロナも落ち着いたので、スポーツクラブに再度通い始めたという話も聞きます。

私の70代の母も以前通っていた水泳の教室に、再び行くようになったとのこと。「久しぶりで疲れたけれど楽しかった!」と言っていました。

●2:新しい人間関係をつくる

次に人間関係の不安です。アラフィフは子どもが巣立っていき、夫婦ふたり暮らしに戻ることも多い世代。老後を豊かに楽しく暮らすには、夫や家族以外に気軽に話せる友人がいるといいですよね。ランチや旅行など楽しい時間を共有する相手がいると毎日が豊かになります。趣味のサークルやネット上の出会いを通じて友人を増やすのも一手です。

たとえば、地元のコミュニティセンターで開かれる講座に参加したり、お祭りやイベントに参加したり。ここで出会った人との関わりは、地元への愛着を深めるだけでなく、新たな情報源ともなります。安売りしているお店の情報や、近所の病院や整体、介護施設の噂など聞けると暮らしに役立ちますね。

また、趣味を通じて、同じ志を持つ人との交流も楽しいもの。ハンドメイドのサークルや料理教室、読書会など近くで開催しているイベントを探すのもおすすめです。

私は以前、読書会に参加していました。共通の趣味があると話がはずみますし、知らない本との出合いは刺激になり楽しかったです。

●3:終活を意識し、ものの整理を始める

次に、終活問題です。家の中に捨てられないものであふれていませんか? 最後に残ったものは、結局お子さんや親族が整理することになり、人に迷惑をかけてしまいます。元気なうちにある程度整理しておくのが残された方への親切になります。

まずは、一日ひとつ「不要なもの」を見つけてみます。古い衣類だったり、もう読まない本、使わないキッチン用品…。一日ひとつ手放すだけでもスッキリします。リサイクルショップやフリマアプリで売ると、お小遣いに変えられます。体力があり元気なうちにスタートするとラクですよ!

私はミニマリスト歴10年ほどになりますが、いまだに毎日、ものを手放し続けています。普通に暮らしているだけで、気をつけていてもものは増えてしまいます。アラフィフ以降は、家にものを増やさない、減らす意識をもつことをおすすめします。

●4:老後資金は大丈夫?お金の無駄遣いを見直す

最後にお金の不安です。ニュースを見ていると老後資金が足りるか不安になりますよね。年金は何歳からもらうのか、金額も十分ではないと感じる方が多いのでは。

今からできることは、まず少ない金額で生きていけるように「暮らしを小さくすること」です。毎月いくらで生活しているのか知るために、家計簿をつけていない方はまず1か月でも書いてみましょう。

毎月のお金の流れを把握し、このまま老後に突入してよいのか考えるチャンスです。必要があれば夫や家族とも話し合って、これからの暮らし方を2人で考えてみてはどうでしょうか。
少しでも、不安が和らぐヒントになれば幸いです。