プレミアリーグ王者チェルシーとの対戦を日曜日(17日)に控えたリバプールのラファエル・ベニテス監督は、冷戦状態にあるジョゼ・モウリーニョ監督との休戦を示唆した。

 両者の対立が表面化したのは、直接対決となった2004-05シーズンのチャンピオンズ・リーグ準決勝。MFルイス・ガルシアの“疑惑のゴール”でリバプールが決勝進出を決めた試合後、激しい舌戦を繰り広げたベニテスとモウリーニョは、以来目も合わせない関係に。しかし、長期化する対立関係を嫌ったスペイン人監督は、和解案として試合後の握手を提案した。

「モウリーニョが望むなら、私は握手に応じるよ。もう、この話題も十分だ。どうせなら、私はサッカーについて話したい。試合終了後、少しだけ待つことにする。そこで彼が握手を求めてきたら、私は喜んでそれに応じる。この状況も、そろそろ終わらせるべきだ」

 リーグ3連覇を狙う王者チェルシーと、精力的な補強で戦力を充実させたリバプールの直接対決。シーズンの行方を占う一戦は、試合結果に加え、1年4ヶ月に及ぶ冷戦に終止符を打つ両監督の固い握手にも注目が集まる。

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“舌戦”再び! モウリーニョVSベニテスでシーズン開幕 − 欧州通信(2006年08月12日掲載)