(漫画:©︎三田紀房/コルク)

街中の書店や文具店、オンラインショップでは、受験や資格勉強の効率を各段に上げるさまざまな文房具が販売されています。『偏差値35から東大に合格してわかった 頭がいい人は○○が違う』を上梓した西岡壱誠さんが、おすすめの文房具3選とその使い方を紹介します。

「弘法筆を選ばず」ということわざがあります。

立派な人は、どんな道具でも結果を出すものだ、という意味です。しかし僕は、このことわざに対して、「まったく逆のこと」を考えます。

つまり、「弘法じゃないのなら、筆を選ぶべきだ」と。

例えば東大生は、受験生時代に驚くほど文房具を選んでいた人が多いです。

文房具をうまく活用し、効率のよい使い方をすることで、自分の頭をよくしていた人がほとんどなのです。

文房具をうまく活用し、成績を伸ばす

「道具をうまく活用できる人が、弘法になれる」ということです。

今回は漫画『ドラゴン桜』のように逆転合格した東大生たちから聞いた、おすすめの文房具と、その使い方を読者のみなさんに共有します。

1 スタディータイマー

まずはスタディータイマーです。さまざまなメーカーから販売されています。

これは、ボタンを押すことで勉強時間を測れる、勉強のタイマーです。何時間くらい自分が勉強したかが表示されるので、「今日、自分がどれくらい勉強したのか」が測れます。


学習タイマー(写真:ドリテック公式サイトより引用)

「こんなの、スマホのタイマーでいいじゃん」と思った人もいるかもしれませんが、東大生は、このタイマーを「物理的なやる気スイッチ」として使っていることが多いです。

「やる気スイッチ」は、通常は精神的なスイッチを指していて、実際にそういうスイッチがあるわけではありませんよね。

でも、これを擬似的な「やる気スイッチ」に見立てることで、スイッチを押したら集中しよう!という気持ちになれるわけです。

「スイッチを押している間は集中して勉強して、ちょっとボーッとしてきたらこのスイッチを切って休む」と、しっかりとルールを決めることで、メリハリをつけて勉強することができるようになるわけです。

ドラゴン桜でも、「メリハリがある子は合格しやすい」と桜木先生が述べています。こちらをご覧ください。

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(漫画:©︎三田紀房/コルク)




(漫画:©︎三田紀房/コルク)

こうやって、しっかり自分が集中して勉強できている時間と、そうでない時間を分けることで、勉強の効率は大きく向上するのです。

スタディータイマーは、「ながら勉強」や「ぼんやり勉強」をブロックすることもできます。「本当に集中して勉強している時間以外はこのタイマーを使わない!」と決めたうえで、「本当に集中して1時間勉強する」と自分に課すと、集中力の高い、密度の濃い1時間の勉強ができるようになるわけです。

ということで、自分の勉強時間の質を上げてくれるこのタイマーを、みなさんもぜひ使ってみてください。

2 ノート型ホワイトボード

次はノート型ホワイトボードです。これは、持ち運び可能なホワイトボードです。


Write White ライトホワイト ホワイトボードノートB5(学研ステイフル公式サイトより)


これを持って生活することで、その場で簡単なメモを取ったり、計算をすることができます。

「え、ノートとかルーズリーフでもいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、「大きいのに持ち運びも簡単」というのがこの道具の素晴らしいところです。

相手に見せたり、その場でさっと使える

ノートやルーズリーフよりも、このホワイトボードは大きいので、スペースを大胆に使うことができます。ですから図や絵を書いて、相手に対してそれを見せるということもできるでしょう。

机に座らなくても軽く文字を書くこともできます。立ちながら軽くメモをするなんてことも簡単なわけです。

「自分の思ったことを文字にして書くようにすることができる」というのは大きな利点だと言えるでしょう。

3 カスタマイズ型ノート


NOLTY notebook kukuru(写真:NOLTY公式サイトより)

最後は、カスタマイズ型のノートです。実際にお店でもさまざまなカスタマイズ型のノートが売られていますが、その中でも私がお勧めするのは、NOLTY notebook kukuruです。これはただのルーズリーフではなく、複数のフォーマットのノートがあって、シチュエーションによって多様なノートを使い分けることができるものです。

例えば、実際に東大生はこんなふうにノートを使っていました。

左側に線が入っているノートフォーマットを使って、このように暗記のためのノートとして使っていました。


スペイン語単語反復練習

そのほかにも、ドットが入っていて線が引きやすいこのノートフォーマットはこんなふうに使っていました。図を使って、視覚的に見やすいノートとして使っていたわけですね。


視覚的に見やすいノートに

このように、いろんなフォーマットの種類があるからこそ、暗記・メモ・計算・思考整理など、使い道に合わせてノートを変えることができるのです。

1つのノートですべてが完結する


1種類のノートを使い続けていると、使いづらく感じることがあります。例えば、英検では暗記の勉強も読解の勉強も必要で、暗記のためや、読解のためのノートフォーマットが欲しくなるタイミングもあります。

普通であれば、1種類のフォーマットのノートで対応するか、複数のノートを用意する必要があるわけですが、カスタマイズ型のノートであれば、組み合わせて自分だけのオリジナルのノートができるわけですね。

読者のみなさんもぜひ、今回ご紹介した文房具をうまく活用して、自分の勉強・お仕事に活かしていただければと思います。

(西岡 壱誠 : 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当)