西武の高橋光成(右)と今井達也。高橋を部長に「チームロン毛」を結成している(写真・時事通信)

 6月21日、プロ野球・埼玉西武ライオンズを経営する西武ホールディングスの定時株主総会がおこなわれ、質疑応答ではライオンズの選手について厳しい意見が飛びかった。

 まず俎上に上がったのが、高橋光成投手と今井達也投手、両エースの“ロン毛”だった。株主の1人から

「両エースが出てくると非常に見苦しい。髪型のことです。食事がまずくなる。スポーツ選手としてどうかと思う。球団から注意は出来ないものか」

 という意見が出たのだ。この意見についてSNSでは

《高橋といい今井といい、なんで髪切らないんでしょうねぇ?マジで美観を損ねてます》

《本当に見苦しいし、子供の見本として相応しくない》

 など、同調する意見もあるが、ほんのわずか。大多数は株主に批判的な声だ。

《高校野球じゃあるまいし》

《高校の野球部が坊主頭じゃなくてもいいと言う所が多くなってる中、外見に注文付けるか?》

《メジャーリーガーがやったらかっこいいになるのに 日本人がやると見苦しいっていわれんだろ?》

《クリーンな恰好でも悪さする奴はいるんだよ》

《巨人軍は紳士たれの特大ブーメラン知らんのかって言いたいわ》

 坊主頭の印象が強い高校野球でも近年、急激な変化が起きている。日本高野連は6月19日に実態調査の結果を発表。部員の頭髪ルールについて「丸刈り」が前回の76.8%から26.4%と、5年の間に50%以上も減少している。

 株主総会ではほかにも、5月23日に強制性交容疑で書類送検された山川穂高内野手について、解雇と復帰を求める意見が交錯する場面もあった。

「超有名になったおごりが出たと思う。西武は、12球団でもとくに規律が厳しく、クリーンというイメージを持っていた。起訴、不起訴にかかわらず、解雇を考えてもいいと思う」

「最近(チームが)2点しか点をとれず、つまんないので、早く山川さんが復帰してくれることを望んでいます」

 これらの意見に対し、球団社長は「信頼回復に向けて、しっかりと検察庁の判断、および関係各所のご意見もうかがい、適切に対応してまいりたい」と返答している。

 現在、西武はパ・リーグ最下位。セ・パ交流戦も6勝12敗と、12球団で最低の成績に終わっている。株主のイライラも募っているのだろう。