ACミランMFリカルド・イゼクソン・カカ(24)が14日、今夏の移籍市場でレアル・マドリーが自分に興味を持っていた事を明かした。

サン・シーロで迎えたAEKアテネとの欧州CLグループリーグ「H」組初戦を3−0で飾った直後の事だった。有料放送SKYのインタビューに応じたカカは「レアルは確かに自分の獲得を狙っていたよ。ただ、『すでに自分はACミランと契約関係にある』と返事をしたけどね。後腐れが無いように、レアルとACミラン双方が話し合いの上で同意に達していたのであれば、自分も話し合いの席に着く事も出来たけど」と告白した。

今夏移籍市場でカカを巡る報道は常軌を逸した。移籍市場序盤の6月から7月にかけて新聞には連日のように“カカ移籍か!?”“レアルがブラジル代表に接触”との文字が躍った。クラブの至宝を守る為「レアルのやっている事は非常識だ。宣戦布告する」とACミラン副会長ガリアーニが激怒、事態の収束をはかった。その後「ロナウド獲得」に動いたACミランは、レアル側から法外な値段をふっかけられ獲得失敗。ACミランは急遽ベティス・セビリアからFWオリベイラを獲得、ようやく熱過ぎた移籍市場が幕を閉じた。

AEK戦でも華麗なジャンピング・ボレーでゴールを狙うなど、常にハイパフォーマンスを披露するカカ。ACミランの至宝からサッカー界の至宝へ、カカ獲得を夢見るクラブは今後も続出するだろう。