ASローマが冬の移籍マーケットでレアル・マドリーのブラジル代表右SBシシーニョ獲得に動いていると報じられ、レアル・マドリーの仲介役を務めるイタリア人エルネスト・ブロンゼッティ氏も「ASローマはシシーニョに興味を示しているし、シシーニョもASローマ移籍に興味を示している。冬の移籍でASローマに行くことになるだろう」と認めていると伝えられたことに対し、シシーニョの代理人リカルド・サルティス氏がこれをきっぱり否定した。

「シシーニョはレアル・マドリーの選手であり、ここから出ていくことはない。彼はレアル・マドリーで満足しているし、充実したシーズンを送るため、そしてカペッロ監督の信頼を得てレギュラーの座を勝ち取ろうと意欲に燃えている。ASローマとは何にもないし、ブロンゼッティ氏が勝手に言ったことだ。シシーニョには落ち着くよう連絡もしている。今はっきりしていることは、シシーニョはレアル・マドリーで希望に満ち、成功したいと思っているということだ」。

シシーニョは、守備を第一と考えるカペッロ監督の構想から外れており、この移籍話も現実味を帯びていた。しかし、13日に行われたチャンピオンズリーグ、対オリンピック・リヨン戦で負傷したミチェル・サルガドの代わりにスタメンで出場しており、シシーニョが冬の移籍マーケットでASローマに移籍したとしても、チャンピオンズリーグに出場することはできないことから、この移籍話も噂レベルで終わるとも考えられる。そして、シシーニョ自身がカペッロ監督の信頼を勝ち取ることができるかにもかかっていると言えるだろう。