ユニコーンSに出走予定のオマツリオトコ(撮影:稲葉訓也)

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 ベストウォーリア、ノンコノユメ、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、ルヴァンスレーヴ、ワイドファラオ、そしてカフェファラオと、過去10回の勝ち馬のうち7頭が後にGI/JpnIを制している出世レース。以前は人気馬が順当に走ってくるケースが多かったが、ここ2年に関しては波乱となっている。

1.スピードが要求される

 ここ8回連続で勝ち時計が1分36秒0を切る決着になっている。またレース上がりも速く、後方から差して勝ち切るにはラスト3ハロンが36秒0を切るくらいのキレ味が必要になる。レースのスピード化にともなって、1800mにしか実績がない馬は苦戦を強いられているのが近年の傾向。

2.距離延長は苦戦

 過去10回で、前走から距離延長となる馬は[1-2-1-39]で複勝率9.3%と目立たない。スピードが要求されるとは言え、スピードだけでは攻略できない難しさがあるのが東京ダートマイルという条件だ。

3.オープン実績が必要

 13年から施行時期が2週間繰り下げられたのに伴い、3歳のダートオープン特別も番組面の充実が図られ、春の3歳ダート路線のレベルも徐々に向上してきた。底上げがなされてきたことが影響してか、時期変更以降の10回、前走で1勝クラス(500万下)を使われていた馬の連対は皆無。

 オマツリオトコはここ2走が案外だが、前々走はスムーズさを欠いた競馬、前走は芝と敗因は分かっている。短い距離での実績からして時計勝負には対応できそうで、スムーズに4角を回れば変わり身はあると見る。