アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、スペイン代表MFセスク・ファブレガスとの契約延長交渉が合意に達したことを明らかにした。

 若干19歳ながら、すでに100試合以上の出場数を誇り、アーセナルの中盤に君臨するセスク。今夏の移籍マーケットでは、レアル・マドリーも触手を伸ばしたが、8年間に及ぶ長期契約は、スペイン代表MFがロンドンの生活に満足している証拠。指揮官も、その貢献度の大きさが、契約年数に表われていると語る。

「19歳プラス8年は27歳。通常、これだけ長い契約を結ぶことはない。しかし、彼は19歳にして、スタメンを張っている。そのことを考えれば、まったく問題はない。我々にとっては、16歳で彼を連れてきたことに対するご褒美のようなものだ」

 一方ベンゲルは、FWティエリ・アンリが、チャンピオンズ・リーグ(CL)のハンブルグ戦(13日)を欠場する見通しであることを明らかにした。

「ティエリはイタリア戦(EURO予選)で負傷してしまった。土曜日に注射を打ったのだが、アレルギー反応が出てしまった。今朝(12日)も再度試したが、やはり間に合いそうにない」

 プレミアリーグでいまだ勝ち星を拾えず、苦戦が続くガンナーズ。大黒柱のキャプテンを欠くCL開幕戦は、さらに厳しい戦いが予想される。「今シーズンのチームは過去最強。問題はない」と強がる知将を救うには、長期契約を結んだばかりの“孝行息子”の活躍が不可欠だ。