19年の日本ダービーを制したロジャーバローズ(撮影:下野雄規)

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 9日、大井競馬場の5R・2歳新馬戦(ダ1200m)で、1番人気のワセダノオトコ(牡2、大井・福田真広厩舎)が7馬身差で1着。これにより、同馬の父ロジャーバローズは産駒の初勝利となった。

 ロジャーバローズは父ディープインパクト、母リトルブック、母の父 Librettistという血統。近親に12年の牝馬三冠など、GI7勝を挙げた名牝ジェンティルドンナがいる。

 18年8月に新潟競馬場でデビュー。初陣で白星を飾り、年明け1月の福寿草特別で2勝目を挙げる。2度目の重賞挑戦となった同年5月の京都新聞杯で2着に健闘し、日本ダービーに出走。12番人気で単勝93.1倍の伏兵評価ながら、2番手からしぶとく粘りこみレコードタイムで世代の頂点に輝いた。

 その後は凱旋門賞に向けて調整を続けていたが、右前浅屈腱炎を発症して現役を引退。2年ごとにアロースタッドとイーストスタッドを行き来する国内シャトル種牡馬としてけい養中。21年、22年ともに60頭を超える産駒が誕生し、ディープの血を後世に伝えている。