昨季開幕前、レアル・マドリーからインテルに電撃移籍を果たしたルイス・フィーゴ(33)。「適当にやるのでは」との大方の関係者予想に反し、セリエA1年目を絶好調で乗り切ったフィーゴに対するイタリア国内での人気は衰え知らず。先日行われたASローマとのスーパーカップ、0−3ビハインドから追いつき延長前半に芸術的なFKを決め4−3大逆転劇の主役を演じたフィーゴにガゼッタ・デッロ・スポルト紙が目を付けた。

世界一厳しいと言われるセリエAの環境、厳しさはピッチ外にも及ぶ。言葉のミスには寛容な現地マスコミだが、イタリア語を話す意思のない選手に対して容赦ない批判が飛ぶ。問題は「話す気があるか」であって、「話せるか」ではない。昨季開幕当初こそスペイン語、ポルトガル語交じりのイタリア語で会見に応じていたフィーゴだったが、クリスマス休暇以降はほとんどイタリア語で対応。言語面での類似により“言葉の壁”が低かったのは事実だが、バロンドールに輝いた選手がイタリア語のミスを曝け出しながらも環境に馴染む努力を怠らなかった事も事実であり、イタリア国内でのフィーゴ人気に拍車を掛けた。

ガゼッタ・デッロ・スポルト紙が監修する“フィーゴ本”はデビュー期、スペイン時代、セリエA、代表、そしてサッカーを通じた福祉活動などから構成。写真と記事で今までのサッカー人生を振り返るものとなっている。“フィーゴ本”発売は9月27日からでガゼッタ・デッロ・スポルト紙+14.99ユーロ(約2250円)となっており、“フィーゴTシャツ”がオマケで付くとの事。