宝塚記念に向け調整が進められるダノンザキッド(写真手前、撮影:井内利彰)

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 大阪杯では勝ち馬からハナ、クビ差の3着だったダノンザキッド(栗東・安田隆行厩舎)。クイーンエリザベス2世Cは5着だったものの、国内へ戻ってきて、次走は宝塚記念(6月25日・阪神芝2200m)への出走を予定。今朝8日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

 1回目のハローが終了した時間帯のCWへ、僚馬エーデルブルーメとともに入場。こちらが先行して、エーデルブルーメが追いかけてくる形。向正面で1秒くらい先行していたが、3コーナー手前あたりで一旦後ろを待つようなラップ。そこで差を詰めてきた相手を再び引き離すように4コーナーへ向かっていく。

 最後の直線に向いて、相手が差を詰めて、並びかけてくるまではこちらもじっと待ったまま。並ぶ手前のタイミングで少し仕掛けるような走りとなり、差を詰めてくる相手との手応えに余裕がある中での追い比べ。ゴールでは同入という体勢に見えた。

 時計は6F81.8-5F67.1-4F52.4-3F37.3-2F23.0-1F11.4秒。最後の直線は11秒台で加速できており、道中のラップを考えると、非常に優秀な時計。決して時計が出やすい馬場というわけでもないので、いくらハロー明けとはいえ、主観的にも客観的にも好印象の1週前追い切り。ホープフルS以来の勝利へ向け、着々と準備は整っている。

(取材・文:井内利彰)