前々走の北九州短距離Sを制したヴァトレニ(ユーザー提供:だんさん)

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 洋芝巧者のヴァトレニ(セ5、栗東・長谷川浩大厩舎)が函館スプリントステークス(3歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を目指す。

 ヴァトレニは中央に残り4頭となったグラスワンダー産駒。母のチアフルスマイルは06年のキーンランドCを制している。自身も昨年6月の青函S、今年2月の北九州短距離Sとオープン2勝の実力馬。前走の鞍馬Sは9着に敗れたが、苦手な不良馬場に加え、59kgを背負っていたので参考外でいいだろう。この中間はリフレッシュを挟み、ここ目標に調整。洋芝の函館と札幌では5戦4勝の好成績。敗れた1戦もキーンランドCの0秒2差3着だから、舞台替わりは大きなプラスとなる。

 レースセンスが良く、逃げても控えても競馬ができるのが大きな強み。母譲りの洋芝適性も味方に、今度こそ重賞タイトルを手にしてみせる。