強豪フィオレンティーナ相手にアウェイで勝利発進したインテル。ACミラン「−8」、ラツィオ「−11」、フィオレンティーナ「−19」とライバル勢のマイナス出発に加え、名門ユベントスはセリエB。06−07季優勝候補大本命のインテルが厄介な相手を開幕戦で倒し、勢いを増した。ハードスケジュールが続くインテルは12日、欧州CLでポルトガルの名門スポルティング・リスボンと対戦する。

バイエルン・ミュンヘン、スポルティング・リスボン、スパルタク・モスクワが揃うB組、欧州CL本戦初戦勝利に向けインテルはアドリアーノ、イブラヒモビッチの強力2トップで挑む。アウェイの地リスボンに降り立つインテルの予想布陣は4−3−1−2。GKトルド、DF左からグロッソ、マテラッツィ、コルドバ、サネッティ。開幕戦2得点のカンビアッソを負傷で欠く中盤はトリプルボランチ気味にスタンコビッチ、ダクール、ビエィラそしてトップ下フィーゴがアドリアーノとイブラヒモビッチを操る。不調が噂されるアドリアーノは開幕スタメンの座を新加入イブラヒモビッチ(元ユベントス)とクレスポ(元チェルシー)に譲った。かつて「インペラトーレ(皇帝)」として君臨した大砲も過度な報道に心を痛め、圧倒的なパワーと繊細なテクニックはすっかり宝の持ち腐れ状態。

グループリーグ突破の鍵を握る重要な初戦を前に「コンディションは万全だ。いつでもピッチに戻る準備は出来た」と復活宣言したアドリアーノ。失いつつある信用を取り戻すため、インテルのエースとして欧州CL17得点目を狙う。