広島サミット成果が台無し「またバカ息子秘書官が不祥事」でも注意するだけの岸田総理「保身ファースト」

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 昨年10月、岸田文雄総理が自身の長男で、公設秘書を務めていた岸田翔太郎氏を「首相秘書官」に抜擢することを決めたことについて、本サイトで「頭の中はどうなっているのか」と疑問を投げかけた。そしてまたまた、息子の不祥事が明るみに出たのである。

 翔太郎氏は親戚らと昨年末に首相公邸で忘年会を開き、その際、賓客を招く赤じゅうたんに寝そべる写真や、新任の閣僚が立つひな壇に並ぶ様子をマネした写真を撮るなど、やりたい放題。

「週刊文春」の報道を受けて、岸田総理は5月25日、記者団に対し、翔太郎氏を「厳しく注意した」と明かすとともに「国民の皆さんの不信を買うようなことなら、誠に遺憾だ。緊張感を持って対応してもらいたい」とも語った。松野博一官房長官も同日の記者会見で「報道にあるような行為は、適切さを欠く。今後このようなことがないよう適切な使用、管理を徹底する」と強調した。

 もっとも、総理、松野氏ともに「緊張感を持って対応してもらいたい」などと、まるで他人事。更迭には言及しなかった。

 岸田政権では山際大志郎経済再生担当相ら閣僚が相次いで辞任したほか、杉田水脈総務政務官が性的少数者に関する過去の発言を理由に、辞任に追い込まれた。

 これに対し、翔太郎氏をめぐっては、メディアへの情報漏洩疑惑、総理の外遊先での観光疑惑など、問題が様々に報じられながらも、「厳しく注意」するだけ。身内に甘い「保身ファースト」と揶揄されている有様だ。

 翔太郎氏は慶応大法学部卒。2014年に三井物産に入社し、2020年に総理の議員事務所に入った。

 せっかく広島サミット(先進7カ国首脳会議)を成功させたばかりの岸田総理だが、不肖の息子の行状で、その成果は台無しとなったのである。