ソフトバンクGは強弱観対立、傘下の米投資ファンドをアブダビ政府系へ売却

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 ソフトバンクグループ<9984.T>は強弱観対立のなか、前日終値近辺で売り買いを交錯させている。23年3月期は最終損益が9700億円あまりの赤字となるなど厳しい決算を強いられたが、前の期との比較では赤字幅が縮小している。そうしたなか、22日に子会社の米投資ファンドをアブダビ政府系ファンドに売却で合意したことが伝わっている。これは財務改善に向けた取り組みの一環と捉えられ、株価面ではポジティブに評価されやすい。また、ここ米国株市場ではNYダウが冴えない動きとなっている一方で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は年初来高値圏で堅調な値動きを続けており、米ハイテク企業への投資ウエートが高い同社にとっては追い風が意識されている。株価は底値ボックス圏のもみ合いながら、足もとで5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、浮上の兆しにある。

出所:MINKABU PRESS