チェコ上院、台湾の国際機関参加を支持する決議採択 3年連続

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(台北中央社)チェコ共和国議会の上院は10日、世界保健機関(WHO)総会など国際機関への台湾の参加を支持する決議案を全会一致で採択した。外交部(外務省)は11日、台湾の国際社会への参加に対するチェコの重視と固い友情の表れに心からの歓迎と感謝の意を示した。

同院で同様の決議案が採択されたのは3年連続。外交部が発表した報道資料によると、WHO総会の他、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)や国際民間航空機関(ICAO)、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)などへの参加支持も含まれているという。

決議案では、チェコのペトル・パベル大統領が、台湾とは自由や民主主義、人権などの価値を分かち合っているとし、引き続きパートナー関係を強化すると発言したことや、チェコ政府が2022年に政策綱領や米国と発表した戦略対話に関する共同声明で、今後経済やハイテク、教育、文化、観光などの分野で台湾と協力を強める方針を示したことなどに触れ、台湾の重要性を強調した。

また台湾の国際機関への参加は、地球温暖化や公衆衛生などの改善だけでなく、台湾海峡とインド太平洋地域の平和と安定の維持や世界の貿易とサプライチェーン(供給網)の安全保障にも寄与すると訴えた。

外交部は、台湾は国際社会の善良な力として、チェコや世界など理念の近いパートナーと共に努力できることをうれしく思うとコメントを発表した。

(黄雅詩/編集:齊藤啓介)