カルチョ史上最悪のスキャンダル発覚により遅れる事2週間、セリエA06−07季がいよいよ今週末に開幕を迎える。新聞、テレビなど現地メディアは一斉に戦力を分析、優勝や個人タイトルの行方を予想している。7日、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙はヨーロッパ主要ブックメーカーによる優勝予想オッズを特集した。以下が7日現在の優勝配当となっている。

<MATCH POINT>
インテル×1.75、ミラン×2.85、ローマ×5.50、パレルモ×30、サンプドリア×45
<SNAI>
インテル×1.70、ミラン×3、ローマ×6、パレルモ×40、サンプドリア×50
<BET AND WIN>
インテル×1.75、ミラン×3.05、ローマ×5.50、パレルモ×34、・・・レッジーナ×1501
<WILLIAM HILL>
インテル×1.66、ミラン×3.25、ローマ×5、サンプドリア×41、ウディネーゼ×67
<BET 365>
インテル×1.83、ミラン×2.75、ローマ×5.50、フィオレンティーナ・ラツィオ・サンプドリア×51、・・・アタランタ・カターニャ・メッシーナ×501

今季のセリエAはスキャンダル判決により、ミラン「−8」、ラツィオ「−11」、レッジーナ「−15」、フィオレンティーナ「−19」と4クラブがマイナス勝ち点からのスタートを切る。移籍市場で超大型補強を行ったインテルが相変わらず優勝候補大本命、ハンデを負っているミランが対抗、スキャンダル無縁で完成度の高いローマが続く。一方、セリエA史上初となる“シチリア島同一シーズン3クラブ”のパレルモ、メッシーナ、カターニャ。欧州CL出場権獲得圏内を狙うパレルモを除くと、メッシーナ、カターニャ、そして対岸のレッジーナがセリエB降格濃厚と予想されている。名門ユベントスがB降格となった06−07季だが、「北強南弱」の図式に大きな変化は見られない。レッジーナ監督マッツァーリは開幕を前に「セリエAさようなら」と終戦宣言をしているが・・・リーグ戦を盛り上げる為にも南部の巻き返しに期待したい。