巨人・原監督(編集部撮影)

写真拡大

巨人のオコエ瑠偉が2023年5月8日、登録抹消された。

現役ドラフトで楽天から新加入した今季は春季キャンプの実戦、オープン戦で結果を残して、開幕戦でスタメンを勝ち取った。1番で19試合にスタメン出場するなどリードオフマンとしてチームを引っ張っていたが、4月中旬以降は調子が下降線に入り、最近は10打席連続無安打。6試合連続でスタメンを外れていた。

打率.247、2本塁打、6打点

オコエは23試合出場で打率.247、2本塁打、6打点をマーク。ファーム降格にネットでは、「オコエにチャンスは十分あげていたと思う。2軍降格は仕方ないかな」「このタイミングでオコエじゃないでしょ。落とす選手が違う」など賛否両論の声が上がる中、スポーツ紙記者は原監督の決断に理解を示す。

「オコエはよく頑張っていましたが、相手バッテリーが研究をしてきたこともあり、本来の打撃ができなくなっていた。スタメンの4打席で結果を出すタイプの選手なので、途中出場だと打撃で本来の状態をなかなか戻せない。ファームで試合に出続けて打席を重ねた方が良いと首脳陣が判断したのでしょう」

オコエが戦力として必要な選手であることは間違いない。

ファームで鍛え直して1軍に戻ってくる時が楽しみだが、「気になるのは門脇誠です。起用法がもったいない」と指摘する。ドラフト4位で入団した門脇は強肩強打が持ち味の遊撃手だ。

「守備固めや代走で途中出場させるなら...」

開幕から打撃不振が深刻だった坂本勇人に代わり、門脇は4月5日のDeNA戦(横浜)でプロ初スタメンを飾り、初打席で左翼線に二塁打を放つ鮮烈なデビューを飾った。その後は坂本が状態を上げてきたこともあり、スタメン出場は4試合のみ。21試合出場で打率.095、0本塁打、1打点と結果を残せていない。

「門脇は守備固めや代走で途中出場させるなら、ファームで打席数を与えて調整させた方が良いと思います。好素材であることは間違いないし、実戦に出続けた方がメリットは多い」と指摘する。

未来の巨人を背負う若武者たちをどう育てるか。(中町顕吾)