今夏、レアル・マドリーからセルティックに移籍したトーマス・グラベセンが、TV3のインタビューで元指揮官ファビオ・カペッロを‘エゴイスト’で‘傲慢’と称し、痛烈に批判した。

「カペッロはレアル・マドリーにやって来るなり俺を戦力から外した。俺のプレーを見もしないでね。もともと彼の構想に入っていなかったんだろう。(人間的に)良いやつじゃないし、俺に1度もチャンスを与えてくれなかった。傲慢な態度で、俺は必要ないって言ってきたよ。俺には傲慢でエゴイストな人間に映るね」。

グラベセンの批判はカペッロだけに及ばす、元チームメイトにも向けられた。

「彼らがやる気を出した時には、その何人かとプレーするのは素晴らしいことだと思うよ。だが、ちゃんと走れる選手が3人しかいなかったし、チームは何度何度も崩壊していたさ。スーパースターで誰よりも高い年棒をもらっている選手の1人であるなら、まずは先頭に立ってプレーしなきゃならない。でも彼らはそれをしなかった。何度も‘くそったれ野郎’のように振る舞っていた」。辛辣な言葉で元チームメイトを切り捨てた。

また、プレシーズン中に何かと話題を提供したグラベセンだが、ロビーニョとの殴り合い事件についても、「彼を殴ってはいない。2回ほどタックルをしたさ。でも、それがフットボールだろ、故意にやったわけじゃない」と明かしている。

レアル・マドリーで1年半を過ごしたグラベセンだが、良い思い出は作れなかった。しかし、サポーターはいつも俺を励ましてくれたと語ったようにサポーターとの関係は良かったようだ。失意の1年半をバネにグラベセンは新天地グラスゴーでの再起を計る。