宇都宮市と芳賀町が進める次世代型路面電車・LRTの開業が、8月に迫る中27日から、試運転が新たな停留所の区間で始まり、車両が初めて芳賀町を走行しました。

 この日行われたLRTの試運転は、グリーンスタジアム前から芳賀町側の終点となる芳賀・高根沢工業団地停留所までの、およそ4.8キロです。このうちおよそ2.5キロは芳賀町の区域でLRTが芳賀町を走行したのは初めてです。

 午前9時半にグリーンスタジアム前の停留所を出発した車両は、時速5キロ以下でゆっくりと走行。宇都宮市と芳賀町、それに運行会社の関係者らが軌道上を歩きながら、安全に走行できているかを確認しました。ほかにも車両と停留所が接触しないかを見たり交差点で左折するときに車両がカーブで軌道を外れないかなども確認していきました。そして、およそ3時間ほどかけて、正午すぎに車両は終点である芳賀・高根沢工業団地停留所に到着し、LRTが走行する全区間で試運転が行われたことになりました。

 試運転は時速5キロ以下で走行したあと、段階的に速度を上げたり走行の安全性を評価するPQ測定試験などを行い、その後、運転士が運転に慣れる習熟運転を行って開業に備えることになります。