今週末からはいよいよ春の大型連休です。今年は5月1日と2日の平日も休みを取ると最大で9連休になります。

 観光需要は全国的にコロナ禍前の水準に戻るとみられていて栃木県内の観光地からも期待の声があがります。旅行大手のJTBは春の大型連休の期間(4月25日~5月5日)に帰省を含めて1泊以上の国内旅行に出かける人は、去年(2022年)と比べて53%増え2450万人になるという見通しを発表しています。コロナ禍前、2019年の2401万人上回る予想で新型コロナウイルスの流行に伴う行動制限の緩和に加え長期休暇を取りやすい曜日の並びになってるためと分析します。

 県内の観光地でも春の大型連休に期待しています。世界遺産、二社一寺のある日光市ではコロナ禍で一時、観光客が大きく落ち込みましたが春の大型連休を前に宿泊の予約や問い合わせも増えているといいます。2022年10月に水際対策が大幅に緩和されたことで外国人観光客も増加しています。

 これまで多かった欧米諸国や東アジアのほか、中東など世界中から観光に訪れています。政府観光局の推計によりますと3月に日本を訪れた外国人観光客はおよそ181万人。2019年の同じ時期に比べ65%にまで回復しています。

 日光市の鬼怒川温泉にある鬼怒川パークホテルズでは、連休中の予約はコロナ禍前の8割ほどにまで戻ってきました。25日、は平日ながらも個人のほか札幌や静岡からの団体客も訪れていました。こちらでは施設の老朽化のほかコロナ禍後の観光需要の回復を見込んで一部の部屋を和モダンにリニューアルしました。リニューアルした部屋は大型連休があけてからの予約開始となりますがこちらの部屋には岩盤浴も設置され癒しの空間が広がります。

 需要が回復している観光地ですがその一方で課題もあります。今回取材した鬼怒川パークホテルズは、従業員の雇用を維持してきましたが新型コロナの影響による経営の悪化で従業員を解雇した施設もあり人手不足から客を受け入れられないところも出てきているといいます。