栃木市に工場を構える空調メーカーがこのほど、これまで海外に生産の拠点を置いていた製品の一部を県内での生産に切り替え、26日出荷式が行われました。

 空調メーカー大手の日立ジョンソンコントロールズ空調はそれまで中国で生産していたエアコンの一部製品を栃木市大平町富田の栃木工場での生産に戻しました。

 生産ラインの国内回帰は空調業界では初めてということで、26日は栃木工場で生産された製品の初めての出荷が行われました。

 日本への回帰を遂げたのは家庭用エアコンの中でも標準的なモデルにあたるものでスリムな本体に加え充実した機能も兼ね備えています。

 メーカーによりますと家庭用エアコンの国内生産の割合は 現在約30パーセントですが、来年度までに50パーセントを目指すということです。

 また、国内回帰のため数億円を投資して生産ラインを拡張、新たに100人以上の職員を採用したということで地域経済の活性化も見込まれます。