アタランタFWクリスチャン・ビエリ(33)に4日、サンプドリア・サポーターと見られるカップルとの間でトラブルがあったことが判明した。現地情報によると4日午後10時頃、ミラノのレストランで友人達と食事中のビエリに一組のカップルが接近、騒動に発展したとの事。

ジェノバ(サンプドリアのある街)出身カップルの男性が食事中のビエリに近づきサインを求めた。翌日に控えたギリシャ・バカンス旅行のためミラノを訪れていたカップルが手渡した紙片を受け取ったビエリはペンを握り気軽に応じる姿勢を見せていたが、サインするために紙片を裏返した瞬間に表情が激変したとの事。裏面には“Sei un pezzo di me・・・(お前はクソッタレ野郎だ)”と書かれており、カップルはビエリを罵倒しながらレストランから逃げ去ったがビエリの友人達がすぐさま追いかけ喧嘩に発展したとの事。ビエリはすぐに仲裁に入ったが、カップルの女性は全治5日間の打撲と診断。カップル側は被害届けを提出しない方針を固めているが、カラビニエーリ(憲兵隊)も駆け付ける大騒ぎとなった。

今季開幕前にモナコからサンプドリアに移籍するも怪我の状態が快方に向かわず合宿も不参加、クラブ側と異例の「双方合意の上での契約破棄」に終わっていた。一時は現役引退も噂されたビエリだったが、今季昇格組アタランタと新たに「最低月給1500ユーロ(約22万円)+1ゴール=10万ユーロ(約1500万円)」の出来高契約にサイン。一部のサンプドリア・サポーターからはビエリに対する不満の声が噴出していた。