2008年欧州選手権予選第1戦、ホームでのリヒテンシュタイン戦に4−0で快勝したスペイン代表は、この日の4ゴールで代表通算ゴール数を999に伸ばし、1000ゴールにリーチがかかった。アウェイでの第2戦、北アイルランド戦(6日)でこの記念すべきゴールを決めることができるか、また誰が決めるのかに注目が集まるが、代表の若きエース、フェルナンド・トーレスもこのゴールを狙っている1人だ。

「僕は常にゴールを狙っている。代表通算1000ゴール目を決めたいし期待もしている。でも、あくまでも数字にすぎないし、大袈裟にする必要はないよ」。

落ち着きの中にも意欲が見え隠れするフェルナンド・トーレス。スペイン代表は欧州選手権予選で上々の滑り出しを切ったが、できるだけ早く本戦への切符を手に入れたいと彼は考えている。このままグループ首位の座をキープすること、そのためにはこれまでのようなミスを繰り返してはならないと決意を込めた。

そのフェルナンド・トーレスにはヨーロッパのビッグクラブも熱視線を送っている。この夏もマンチェスター・ユナイテッドといったクラブが獲得に乗り出したが、彼自身はアトレティコ残留を決め、さらに4日、同クラブとの契約を2009年まで1年延長することで合意した。

「この夏もいろいろ騒がれたけれど、あと2年はアトレティコでプレーするよ。クラブは1年の延長オファーをしてくれた。僕は満足している。クラブが僕を評価してくれているってことだからね。代表から戻ったら、すぐにでも正式なサインをするよ」。

クラブとの契約延長も決まり、サッカーに集中できる環境は整った。決意も新たに北アイルランド戦に臨むフェルナンド・トーレスがスペイン代表の攻撃を引っ張り、勝利を目指す。そして、記念すべき1000ゴール目を狙う。