がっかり月9ドラマランキング…2期が苦戦の「ガリレオ」「コード・ブルー」を上回った1位は?
長年、高視聴率を獲得してきたフジテレビ系列の月曜夜9時のドラマ枠「月9」。かつては恋愛ドラマが大半を占めていたが、近年は医療やミステリなどジャンルを拡張している。しかし、そんな「月9」ブランドでも、中には視聴者が満足できなかった作品もあるようだ。
そこで本誌は、2010年から2023年の冬クールまで放送された月9ドラマで「がっかりした作品」についてアンケートを行った(4月3日〜4月4日)。
不名誉にも「がっかり月9」として選ばれてしまったのは、いったいどの作品だろうか。
第3位は、2013年に放送された『ガリレオ(第2シリーズ)』。東野圭吾の推理小説「ガリレオ」シリーズが原作で、主人公の天才科学者・湯川学を福山雅治(54)が演じた。2007年に同シリーズの『探偵ガリレオ』『予知夢』を原作とする第1シリーズが放送され、湯川とともに不可解な難事件に挑むヒロインの新人女刑事を、柴咲コウ(41)が演じ、全話平均視聴率は21.9%を記録する大ヒット。第2シリーズでは吉高由里子(34)がヒロインを務め、『ガリレオの苦悩』『聖女の救済』などの原作が映像化された。
第2シリーズも、全話平均視聴率が19.9%とヒットを記録するも、《ファーストシリーズが良かったので期待したが及ばなかった》(60代男性/自営業(商工サービス))と、鮮烈なイメージを残した前シーズンと比較して落胆する声が多くあがった。また、6年ぶりの連続ドラマ化ということで期待度が非常に高まっている中で第2シリーズからヒロインが交代したため、中には《一期目が好きだったのでギャップがありました》(30代女性/専業主婦)という意見も。
■話が複雑でついていけなかった
第2位は2010年に放送された『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 2nd Season』。本作はドクターヘリで緊急医療に当たるフライトドクターを目指す医師の姿と、臨場感のある現場を描いた医療ドラマだ。2ndシーズンは1stシーズンで研修医だった山下智久(37)、新垣結衣(34)、戸田恵梨香(34)、比嘉愛未(36)、浅利陽介(35)が、フェロードクター(経験の浅い若手医師)を経た、その後の進路が描かれている。
1stシーズンより医師たちの過去など、各キャラクターを深堀りしていたが、《展開に驚いてついていけなかった》(10代女性/学生)など、話に置いてかれてしまった視聴者が。さらに医師の家族や恋人が登場するなど、主要な登場人物が増えたことで《ストーリーが良く分からなかった》(30代男性/会社勤務(一般社員))という意見も出た。前作と比べて人間関係が複雑化した結果、難しく感じてしまう人もいたようだ。
そして第1位となってしまったのは、2023年の冬クールに放送された『女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書〜』。北川景子(36)演じる急遽ロースクールに派遣された裁判官が、司法試験合格という目先のゴールばかりにとらわれている学生とともに、「いい法律家」を模索していく物語だ。司法の教育現場と法曹界の在り方を問うストーリーになっている。生徒役には、高橋文哉(22)のほか、南沙良(20)や前田旺志郎(22)、前田拳太郎(23)といった注目の若手俳優陣がキャスティングされた。
ロースクールが舞台であるため、法律用語が用いられたり、授業内である事件について討論したりと集中力が求められる展開もあったことから《物語が難しかった》(20代女性/学生)と感じる人が。加えて、生徒役に若手俳優を多く起用していたからか《若手俳優の演技が見てられなかった》(20代女性/学生)《登場人物に愛着を感じられなかった》(60代女性/専業主婦)など演者の演技やキャラクターに疑問を感じ、月9ブランドへの期待の分「がっかり」してしまったのかもしれない。
ゴールデンタイムに放送され多くの視聴者を楽しませてきた「月9」。今後も、その期待を上回るほどのヒット作を生み出してほしい。
最終結果はこちら。
1位:『女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書〜』63票
2位:『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 2nd Season』36票
3位:『ガリレオ(第2シリーズ)』32票
4位:『PICU 小児集中治療室』29票
5位:『信長協奏曲』28票
5位:『SUITS/スーツ Season1』28票
【調査概要】
実施期間:23年4月3日〜4日
調査対象:15歳以上の男女300人
調査方法:WEBでのアンケート
『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)