日本航空(JAL)の東京〜シカゴ線が4月1日、就航40周年を迎え、羽田空港で記念式典が開かれた。

シカゴ線は1983年4月1日、東京/成田〜シアトル〜シカゴ線として運航開始。ボーイング747-LR型機を使い、週3往復でスタートした。なお、旅客便就航からさかのぼること12年の1971年にはダグラスDC-8F型機の貨物貸切便がシカゴに乗り入れている。

3年間はシアトル経由で運航されていたが、1986年4月2日からは直行化。東京/成田〜シカゴ・シアトル線に分離した。その後、2020年の羽田空港の国際線増便に伴い、同年3月29日からは東京/羽田発着に移管された。2021年2月15日からは東京/成田〜シカゴ線を再開し、成田と羽田でダブルデイリー体制とする計画だったものの、コロナ禍により成田線の再開は見送りが決定。現在は東京/羽田発着のJL9・10便が1日1往復運航されている。機材はビジネスクラス44席、プレミアムエコノミークラス35席、エコノミークラス116席の計195席仕様のボーイング787-9型機。

式典で挨拶に立ったJAL常務執行役員で路線事業本部長のロス・レゲット氏は、「シカゴはミシガン湖に隣接し、自然に恵まれている。芸術、音楽、スポーツの文化的活動も盛ん」と現地を紹介。シカゴ・オヘア空港はJALと共同事業を行うアメリカン航空の拠点空港であることから、「両社のフライトを自由に組み合わせることができ、北米・中南米・カリブ諸国への乗り継ぎも便利」と話した。

また、シカゴはジャズが盛んであることから、式典では音楽家の三木俊雄氏とJALの767運航乗員部の福地平太機長がサックスのセッションを披露。「シカゴ」と「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」の2曲を演奏した。

シカゴ行きのJAL10便は日本人やアメリカ人のほか、アジア各国からの乗り継ぎと見られる人など、178名(うち幼児2名)が利用。午前11時51分に112番スポットから出発した。