社会人以降、お金を借りた経験ある?

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 あなたには、社会人になって以降、何らかの理由や事情から1万円〜3万円のお金を借りた経験はありますか。ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営するメディア「Biz Hits」が、「社会人になってから1〜3万円を借りた理由」に関する調査を実施。その結果をランキング形式で発表しました。

1位の理由は「浪費」「離職」「収入減」?

 調査は2022年11月、社会人になってから1万円〜3万円を借りた経験がある男女を対象に、インターネットリサーチで実施。計496人(男性255人、女性241人)から有効回答を得ています。なお、回答者の年齢(お金を借りた当時)は、10代3.4%、20代82.7%、30代12.1%、40代1.6%、50代0.2%です。

 3位は「現金の持ち合わせがなかった」(41人)。「財布を忘れた」「たまたま財布のなかに現金がなかった」といったパターンです。「キャッシュレスに慣れており、現金を持ち歩いていなかったため、飲食の席で現金がなく借りました(23歳女性)」「財布を忘れて一文なしで、もしものことがあったら困るから(28歳女性)」「帰省したときに銀行でお金をおろす暇がなく、親戚の子どもにお年玉を渡すときに借りました(32歳男性)」といったコメントが寄せられました。

 2位には「娯楽・遊興費」(88人)がランクイン。「好きなアイドルのライブに遠征するため(21歳女性)」「ゲームのダウンロードコンテンツが欲しかったから(30歳男性)」「突然友達から旅行に誘われ、給料日前でお金がなかったので借りました(48歳女性)」などの声が集まりました。旅行や遊び、趣味などに使うためにお金を借りた経験がある人は多いようです。

 そして、1位となったのは「生活費の補填(ほてん)」(153人)でした。「給与が下がり、生活が苦しくなったので(23歳男性)」「結婚後すぐに離婚してシングルマザーになり、生活に困ってお金を借りました(27歳女性)」「退職後に転職先を探しており、生活費の助けとして借りました(30歳男性)」といった切実な声が寄せられる結果に。生活費が足りなくなった理由は「浪費」「離職」「収入減」などのようですが、離職や収入減で生活苦が続くと、借金を何度も繰り返す可能性があります。そうした場合は副業や、公的な給付金の活用など、借金以外に生活費を工面する方法も検討する必要があるといえます。

 調査結果を受けて、同社は「初めて借りた年齢は20代前半が多かったことから、『新社会人でお金の管理がうまくできなかった』『初任給が入るまでの生活費が足りなかった』という人が多いのだろうと考えられます」「『クレジットカードが使えないお店で支払う必要があったので現金を借りた』という回答も多く、キャッシュレス意識の浸透が伺えました」とコメントを寄せています。