【牛乳大量廃棄】1Lパック丸ごと消費できちゃう♪ピンチを救う「牛乳豆腐」に挑戦!ミルキー&クリーミー♡
管理栄養士のともゆみです。昨年、まだ寒さが厳しくなる前に「牛乳の大量余り」のニュースが流れていました。筆者はTBSのニュース番組『Nスタ』で視聴しましたが、そのとき一般家庭向けに牛乳の消費を促すべく、牛乳の活用法をいろいろと紹介していたんです。そこで見たのが「牛乳豆腐」です。聞いたことはあったのですが、作り方を知ったのは初めて。試してみようと思います♪
【牛乳大量消費】「カボチャのミルク煮」作ったら子どもが「トロトロ甘~い」と大喜び♡優しい味わいです♪
牛乳が大量廃棄されるかもしれないワケ
長引く新型コロナの影響で、飲食業界の消費が低迷。冬休みは学校給食がなくなり、昨年11月の値上げで家庭の消費も減少すると予測されました。しかし、牛乳の消費が減少するという予測があっても、生産量を減らすことは出来ません。搾乳をせずに放っておくと牛は病気になってしまいます。また、牛は冬には乳量が増え、夏は減少する傾向があるため、この冬、ますます牛乳が余ってしまう可能性があるのです。
各社、牛乳の無料配布やチーズ、バターの増量を行ってはいますが、それでも余ってしまうかもしれないそうです。
牛乳の廃棄を救うべく、番組で紹介していた牛乳の活用レシピのひとつ「牛乳豆腐」を作ってみようと思います。
牛乳豆腐とは?
牛乳を主原料とし、酢などの凝固剤を加えて豆腐状に固めたものです。
本来は、分娩後5日以内の初乳を使って酪農家の間で作られているものだそう。
北海道ではポピュラーな家庭料理で、栄養価は牛乳と同じで保存がきく「食べる牛乳」。
作り方は簡単で、温めた牛乳にお酢を入れ、固まったら水分を切って出来上がりです。
しょうゆをかけて食べたり、生ハムと合わせて食べたり。
アレンジが自由自在で、何にでも合う、毎日食べても飽きないです。
ではさっそく作ってみます。
牛乳豆腐の材料と作り方
【材料】
牛乳…1000ml
穀物酢…大さじ3
【作り方】
1.牛乳を鍋に入れます。沸騰する直前まで温め火を止めます。
2.酢を入れます。
3.軽くかき混ぜ、分離するまでしばらく置きます。(2分置きました)
4.目の細かいザルか、ザルにさらしを敷いて水切りします。今回は目の細かいザルで水切りしました。
水切りしたホエイは後ほど使うので捨てずにとっておいて!
5.水分が切れたら出来上がりなのですが、形を整えたかったので、3分ほど水を切った後、四角い容器に入れ替えました。表面をペタペタ慣らし、1時間ほど放置しました。
6.切ってお皿に盛り付けて完成です。ちょっと崩れやすいです。
まずはそのまま何も付けずに食べてみます。
おぉ~好き♡
食感はまるで木綿豆腐なのですが、味は酸味はなく、ミルクのやさしい甘さとまろやかでクリーミーな風味が口に広がります。このままで十分おいしいです。
「牛乳豆腐」をアレンジしてみた!
1.しょうゆに
では、しょうゆにつけて食べてみます。
おぉ、木綿豆腐。しょうゆの味が勝ってしまって、ミルク感がわからず。食感は木綿豆腐なので、まるで木綿豆腐を食べているようです。まあこれはこれで良し。
2.サラダに
お次はサラダにトッピングしました。
サニーレタス、きゅうり、にんじん各適量の上に「牛乳豆腐」をのせました。
フレンチドレッシング(市販)をかけていただいてみます。
これも好きです。ミルク感のあるカッテージチーズのような感じです。サラダに彩りとコクが加わりました。
3.クラッカーに
次は、クラッカーの上にのせてみました。
クラッカーの上に「牛乳豆腐」適量、その上に手前はいちごジャム、奥はりんごジャムをそれぞれ適量のせました。イメージはクリームチーズ的な感じですけど。
あぁ、これもすごく好きですね♡
クリームチーズのような濃厚さはなく、クリーミーなのにとても軽い。
無限に食べられますわぁ。
4.クリームコロッケ風に
もう一品、クリームコロッケ風です。
「牛乳豆腐」に小麦粉、卵、パン粉の順に付けて、サラダ油できつね色になるまで中火で数分揚げました。
切ってみますね。おいしそう。
ソースに付けて食べてみます。
ソースの風味が強くてまたもや木綿豆腐になりました。
まぁ、揚げ物なので充分メインのおかずにはなりましたけど。
ここまで「牛乳豆腐」いろいろやってみて、わたしはクラッカーにつけて食べるのが一番気に入りました。
でも、何にでも合わせられるし、飽きない味でしたよ♪
ところでこの「牛乳豆腐」なんですが、濾した時に出たたくさんの水分「ホエイ」。
1000mlの牛乳を使って約800mlのホエイが出ました。
この「ホエイ」を捨てるにはもったいないので、これも役立ててみました。
そのまま一口飲んでみると、酸味が少しあって爽やかです。
とりあえず、ドリンクです。
100mlの「ホエイ」と蜂蜜大さじ1を混ぜてみました。
おいしいです。蜂蜜レモンのようで、でもそこまで酸味が強くなく、かすかにまろやかさがあって。
レモンを少し足してみてもいいですが、蜂蜜だけでもおいしいです。
まだまだ余っていたので、汁物にしました。
「ホエイ」300mlにコンソメ大さじ1と玉ねぎ1/4個を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら中火にして3分煮ました。
仕上げに乾燥パセリを少量振りました。
かすかな酸味がありますが、変ではありません。ホエイが複雑な味を醸し出しています。
コンソメが主体なので、ホエイの主張は少なく、食べやすいです。
牛乳の栄養素
牛乳はたんぱく質をはじめ、カルシウム、ビタミン類も豊富で栄養バランスに優れています。とくに牛乳のカルシウムは体内への吸収率が高いのが特徴です。カルシウムは骨を強くし、骨粗しょう症の予防に役立つと言われています。牛乳コップ1杯(200ml)にはカルシウムが220mg含まれていて、1日に必要な量1/3が摂取できます。また、今回作った「牛乳豆腐」の副産物「ホエイ」にもたんぱく質をはじめ、低カロリー、低脂肪ながらも豊富な栄養素が含まれています。ぜひ捨てずに活用しましょう。
今回は牛乳廃棄を減らす一環として、「牛乳豆腐」を作ってみました。作った「牛乳豆腐」は冷蔵庫で保存し、1~2日のうちに食べてください。そのままでもおいしいし、アレンジも楽しめました。参考にしてみてください。
※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。
参考文献:
一生役立つ きちんとわかる栄養学 監修 飯田薫子 寺本あい 西東社
【牛乳大量消費】「カボチャのミルク煮」作ったら子どもが「トロトロ甘~い」と大喜び♡優しい味わいです♪
牛乳が大量廃棄されるかもしれないワケ
長引く新型コロナの影響で、飲食業界の消費が低迷。冬休みは学校給食がなくなり、昨年11月の値上げで家庭の消費も減少すると予測されました。しかし、牛乳の消費が減少するという予測があっても、生産量を減らすことは出来ません。搾乳をせずに放っておくと牛は病気になってしまいます。また、牛は冬には乳量が増え、夏は減少する傾向があるため、この冬、ますます牛乳が余ってしまう可能性があるのです。
各社、牛乳の無料配布やチーズ、バターの増量を行ってはいますが、それでも余ってしまうかもしれないそうです。
牛乳の廃棄を救うべく、番組で紹介していた牛乳の活用レシピのひとつ「牛乳豆腐」を作ってみようと思います。
牛乳豆腐とは?
牛乳を主原料とし、酢などの凝固剤を加えて豆腐状に固めたものです。
本来は、分娩後5日以内の初乳を使って酪農家の間で作られているものだそう。
北海道ではポピュラーな家庭料理で、栄養価は牛乳と同じで保存がきく「食べる牛乳」。
作り方は簡単で、温めた牛乳にお酢を入れ、固まったら水分を切って出来上がりです。
しょうゆをかけて食べたり、生ハムと合わせて食べたり。
アレンジが自由自在で、何にでも合う、毎日食べても飽きないです。
ではさっそく作ってみます。
牛乳豆腐の材料と作り方
【材料】
牛乳…1000ml
穀物酢…大さじ3
【作り方】
1.牛乳を鍋に入れます。沸騰する直前まで温め火を止めます。
2.酢を入れます。
3.軽くかき混ぜ、分離するまでしばらく置きます。(2分置きました)
4.目の細かいザルか、ザルにさらしを敷いて水切りします。今回は目の細かいザルで水切りしました。
水切りしたホエイは後ほど使うので捨てずにとっておいて!
5.水分が切れたら出来上がりなのですが、形を整えたかったので、3分ほど水を切った後、四角い容器に入れ替えました。表面をペタペタ慣らし、1時間ほど放置しました。
6.切ってお皿に盛り付けて完成です。ちょっと崩れやすいです。
まずはそのまま何も付けずに食べてみます。
おぉ~好き♡
食感はまるで木綿豆腐なのですが、味は酸味はなく、ミルクのやさしい甘さとまろやかでクリーミーな風味が口に広がります。このままで十分おいしいです。
「牛乳豆腐」をアレンジしてみた!
1.しょうゆに
では、しょうゆにつけて食べてみます。
おぉ、木綿豆腐。しょうゆの味が勝ってしまって、ミルク感がわからず。食感は木綿豆腐なので、まるで木綿豆腐を食べているようです。まあこれはこれで良し。
2.サラダに
お次はサラダにトッピングしました。
サニーレタス、きゅうり、にんじん各適量の上に「牛乳豆腐」をのせました。
フレンチドレッシング(市販)をかけていただいてみます。
これも好きです。ミルク感のあるカッテージチーズのような感じです。サラダに彩りとコクが加わりました。
3.クラッカーに
次は、クラッカーの上にのせてみました。
クラッカーの上に「牛乳豆腐」適量、その上に手前はいちごジャム、奥はりんごジャムをそれぞれ適量のせました。イメージはクリームチーズ的な感じですけど。
あぁ、これもすごく好きですね♡
クリームチーズのような濃厚さはなく、クリーミーなのにとても軽い。
無限に食べられますわぁ。
4.クリームコロッケ風に
もう一品、クリームコロッケ風です。
「牛乳豆腐」に小麦粉、卵、パン粉の順に付けて、サラダ油できつね色になるまで中火で数分揚げました。
切ってみますね。おいしそう。
ソースに付けて食べてみます。
ソースの風味が強くてまたもや木綿豆腐になりました。
まぁ、揚げ物なので充分メインのおかずにはなりましたけど。
ここまで「牛乳豆腐」いろいろやってみて、わたしはクラッカーにつけて食べるのが一番気に入りました。
でも、何にでも合わせられるし、飽きない味でしたよ♪
ところでこの「牛乳豆腐」なんですが、濾した時に出たたくさんの水分「ホエイ」。
1000mlの牛乳を使って約800mlのホエイが出ました。
この「ホエイ」を捨てるにはもったいないので、これも役立ててみました。
そのまま一口飲んでみると、酸味が少しあって爽やかです。
とりあえず、ドリンクです。
100mlの「ホエイ」と蜂蜜大さじ1を混ぜてみました。
おいしいです。蜂蜜レモンのようで、でもそこまで酸味が強くなく、かすかにまろやかさがあって。
レモンを少し足してみてもいいですが、蜂蜜だけでもおいしいです。
まだまだ余っていたので、汁物にしました。
「ホエイ」300mlにコンソメ大さじ1と玉ねぎ1/4個を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら中火にして3分煮ました。
仕上げに乾燥パセリを少量振りました。
かすかな酸味がありますが、変ではありません。ホエイが複雑な味を醸し出しています。
コンソメが主体なので、ホエイの主張は少なく、食べやすいです。
牛乳の栄養素
牛乳はたんぱく質をはじめ、カルシウム、ビタミン類も豊富で栄養バランスに優れています。とくに牛乳のカルシウムは体内への吸収率が高いのが特徴です。カルシウムは骨を強くし、骨粗しょう症の予防に役立つと言われています。牛乳コップ1杯(200ml)にはカルシウムが220mg含まれていて、1日に必要な量1/3が摂取できます。また、今回作った「牛乳豆腐」の副産物「ホエイ」にもたんぱく質をはじめ、低カロリー、低脂肪ながらも豊富な栄養素が含まれています。ぜひ捨てずに活用しましょう。
今回は牛乳廃棄を減らす一環として、「牛乳豆腐」を作ってみました。作った「牛乳豆腐」は冷蔵庫で保存し、1~2日のうちに食べてください。そのままでもおいしいし、アレンジも楽しめました。参考にしてみてください。
※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。
参考文献:
一生役立つ きちんとわかる栄養学 監修 飯田薫子 寺本あい 西東社