Microsoftの公式サポートページに「M1およびM2チップを搭載したMacでWindows 11を使用する方法」が掲載されました。

Apple® M1® および M2™ チップを搭載した Mac® コンピューターでWindows 11を使用するためのオプション - Microsoft サポート

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/cd15fd62-9b34-4b78-b0bc-121baa3c568c

Appleが展開するMacシリーズは、同社製OS「macOS」の使用を念頭に置いて開発されています。このため、macOSでWindowsを動作させるには仮想環境を用いたり、WindowsをmacOSとは別領域にインストールする機能「Boot Camp」を使ったりする必要があります。しかし、Boot CampはIntel製CPUを搭載したMac向けに開発されているため、2020年以降に登場したM1チップやM2チップを搭載したMacではBoot Campを使ったWindowsのインストールが不可能です。

上記の状況の中、Microsoftは公式サポートページを更新して「M1およびM2チップを搭載したMacでWindows 11を使用する方法」を2種類案内しています。

◆方法その1:クラウド版のWindows 11を使う

Microsoftは、クラウド上のWindowsインストール済マシンにアクセスして各種機能を利用できる「Windows 365 Cloud PC」を提供しています。Windows 365 Cloud PCはインターネットにアクセス可能な環境さえ用意すれば使用可能なため、MacでもWindows 11を使えるというわけです。

Windows 365 Cloud PCの詳細や、試用手続きの手順は以下のページで詳しく解説しています。

クラウド版Windows「Windows 365 Cloud PC」の試用手続きはこんな感じ - GIGAZINE



◆方法その2:Parallels Desktopを用いて仮想環境上でWindows 11を動作させる

Parallels DesktopはMac向けの老舗仮想環境ソフトウェアで、macOS上に仮想環境を構築することでWindowsやLinuxを動作させられます。Microsoftは「Parallels Desktopのバージョン18は、AppleのM1およびM2を搭載するコンピューター上で仮想環境を用いてArm版Windows 11 ProあるいはWindows 11 Enterpriseを実行するための承認されたソリューションです」と述べ、macOS上でWindows 11を動作させる仮想環境ソフトウェアとして「Parallels Desktop 18」を推奨しています。

ただし、仮想環境上でWindows 11を動作させる場合、DirectX 12やOpenGLなどのAPIに依存するソフトウェアが正常に動作しない可能性があるとのこと。また、Windows Subsystem for Linux(WSL)などの仮想化レイヤーの構築を必要とするシステムはサポートされていません。

Parallels Desktop 18は公式サイトで入手可能な他、記事作成時点ではAmazon.co.jpで税込1万2709円で入手できます。

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