名店発祥の地にある「なりくら高田馬場店」が閉店に (画像は株式会社なりくら)

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東京都新宿区のとんかつ店「とんかつ なりくら高田馬場店」が2023年2月27日に閉店する。もともとは2010年に漢字表記の「成蔵」という名前でオープンし、行列ができる人気の店として利用者の間で知られてきた。

ツイッター上では、同店を利用したことのあるユーザーから「ショック」「残念です」との反応が出ている。

最後は創業者が営業

閉店は、「成蔵」の創業者・三谷成藏氏が代表取締役を務める株式会社なりくら(東京都杉並区)が2月14日に発表した。

発表によると、三谷氏が2010年に高田馬場にオープンした「成蔵」は、「とんかつの概念を変えた」と言われる、衣が白いとんかつを提供し人気を博した。2019年に三谷氏は弟子に営業を譲り、このときに店名はひらがな表記の「なりくら」へと変わった。

三谷氏自身は2019年の7月、杉並区の南阿佐ヶ谷に新たに「とんかつ成蔵」をオープンし、店主を務めている。

そして「とんかつ なりくら高田馬場店」は現店主が独立することとなり、2023年2月27日をもっての閉店が決定。現店主による営業は、2月19日が最後となる。2月20日〜24日の間同店は休業し、25日〜27日には三谷氏が店主を務め漢字表記の「成蔵」として最終営業を行うという。

今後は「とんかつ なりくら高田馬場店」のあるテナントで新業態の飲食店を展開予定とのこと。

跡地には健康に配慮した飲食店

南阿佐ヶ谷の「とんかつ成蔵」公式ツイッターの2月16日の投稿によると、「なりくら高田馬場店」跡地に新たな飲食店をオープンするうえで、現在クラウドファンディングによる支援を募っている。店舗の改装や運営費用のためだ。

「For Good」というクラウドファンディングサービスで支援を募っている。For Goodサイトでの説明によると、2023年春に「ダイエットにおける食事の悩みをなくしたい」という思いのもと、「おいしく食べて健康的な美しい身体作り」を目指す飲食店の開業を考えているという。メニュー例として、「ノンフライ」のカツ定食や、おろしポン酢で味付けした「鶏ハンバーグ定食」などを紹介している。