近年の無人販売所ブームに伴って増加している盗難被害。その一部始終をカメラがとらえていました。

こちらは、冷凍食品などを販売する、広島市中区の無人販売所に設置された防犯カメラの映像です。

2月10日の午前、店にやってきた女性はショーケースから数点の商品を手に取ると料金箱の前へ。値段を計算したのでしょうか商品を袋の中に入れ支払いへと移ります。

女性は料金箱にいくらかお金を入れた後店を出ていきました。しかし…

無人販売所のオーナー

「(買った商品は)金額的には5000円ちょっとのものになるんですけど、やはり金額が入っていなかった。そもそも5000円札が入っていなかったですね。」

店のオーナーによるとこの客が袋に入れたのは手羽中やカキ串など5点あわせて5400円分の商品。しかし実際には1040円しか払われていなかったというのです。

無人販売所のオーナー

「お客様が入店されたら録画がされているので、1日1回確認する。どう考えても足りない額しか払わずに帰った方がいたことを発見した。」

確かに映像をよく見ると、入れたお金は硬貨数枚と千円札1枚のみ。4360円分不足していることになります。

斉藤記者リポート

「店にやってきた女性はショーケースから数点の商品をとって料金箱の前に来ました。防犯カメラには確かにこの計算機で料金を計算する様子も写っていました。」

2022年12月にオープンしたばかりというこちらのお店。「監視中」という貼り紙の目の前で行われた不正行為に店主は…

無人販売所のオーナー

「支払うそぶりはしているけれども…って感じですよね。こういう不正の仕方もあるんだっていうので残念でした。」

翌日オーナーは被害届を提出。警察が窃盗事件の可能性もあるとみて捜査しています。

無人販売所のオーナー

「最後はみなさんの善意で成り立っているところをこういうフェイクをされてしまうと、こっちとしてはどうしようもない。やめてほしいと思います」