メッツ・千賀滉大【写真:ロイター】

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日本人投手は肩の消耗が激しいことが一般的「メッツ関係者は健康に自信」

 ソフトバンクから海外FA権でメッツ入りした千賀滉大投手の交渉舞台裏が明らかになった。昨年12月中旬に5年7500万ドル(約96億5000万円)で契約を結んだが、契約直前には「身体検査に疑わしさを感じていた」という。米ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者が伝えている。

 千賀は2016年から7年連続2桁勝利をマーク。100マイル(約161キロ)の剛速球に“お化けフォーク”と呼ばれる勝負球も威力十分で、オフのFA市場ではトップクラスの先発投手と見られていた。それが5年7500万ドルでの契約。「先発ローテーションの中盤クラスであるタイワン・ウォーカーの契約(4年7200万ドル)をわずかに上回るものだった。そうなった理由は、関係者の言うところの、疑わしい身体検査の記録によるものなのかもしれない」と伝えた。

 メッツといえばスター遊撃手カルロス・コレアと12年3億1500万ドル(約410億円)で合意したものの、その後の身体検査で破談となった。それでも日本人右腕と契約を結んだのは、なぜなのか。「先発のスターは若い時に、(米国より)より多くのイニングを投げる。複数のメッツ関係者は、2023シーズンに向けてセンガは健康であることに自信をのぞかせた」。日本人投手は「肩の消耗が激しい」ことが一般的とした上で契約を結んだという。

 大富豪スティーブ・コーエンオーナー率いるメッツはこのオフもサイ・ヤング賞右腕ジャスティン・バーランダーらを大型補強。当然ワールドシリーズ制覇が期待される。千賀も1年間ローテーションを守り抜き、疑わしい身体検査の結果など吹き飛ばしたいところだ。(Full-Count編集部)