お菓子&ジュース卒業「10年目でやっと気づいた」 鷹の元守護神が決意の“激ヤセ”
現在の体重「言えないっす!」も食生活改善の効果はテキメン
甘さを捨てないと、自分にも相手にも勝っていけない。勝負の年に向けて、決意を込めた減量だ。ソフトバンクの森唯斗投手が14日、宮崎市内の生目の杜運動公園で自主トレを公開。先発転向のため「MAX時より8キロくらい落ちた。ここをキープして、もう1回落とします」とダイエットに成功し、スリムになって報道陣の前に姿を見せた。
まず取り組んだのが食生活の改善だ。「ジュースもお菓子も、もう半年くらい食べていないです」とすでに昨シーズンから改善を始めていたことを明かした。白米も「朝と昼は食べて。夜はなるべく食べないようにしています」と具体的に解説し、胸を張る。この日の自主トレ公開でも、若手選手にも負けない走りを見せるなど、精力的に体を動かしていた。誘惑と戦う日々かと思いきや「僕もプロなので。やることはしっかりやらないと。10年目でやっと気づきました!」と食欲に“圧勝”していると言い切った。
現在の体重は「言えないっす!」と明かすことはなかったが、過去の自分とも比較して「3年目、4年目ぐらいの、自分の体のコンディションがいいときぐらい」と表現。4年目の2017年といえばキャリア初の60試合(64試合)登板に到達。チームのリーグ優勝に貢献したが、徹底した減量でその年に迫るコンディションにまで持ってきた。ランニングの量も増やしているといい、春季キャンプに向けても「あと3キロくらい落としたい。というか、落ちると思います」。食生活をコントロールし、ハードなトレーニングを積んでいる証拠だ。
「ピッチングしていてもランニングしていても、いい感じで動けていると思うので。そこが一番かなと思います」
エース千賀滉大投手が海外FA権を行使してチームを去ったが、先発陣は充実。東浜巨投手、石川柊太投手を筆頭に、藤井皓哉投手も先発に転向する。レンジャーズ3Aを自由契約となった有原航平投手も獲得し、春季キャンプは首脳陣へのアピール合戦だ。
宮崎での自主トレではすでに4度ブルペン入り。先発転向に向け、ブルペンも入る「回数」ではなく、一度のブルペン投球でしっかりと球数を重ねられるように調整している。森は「1クール目に100球以上は絶対投げます。『森、疲れないんや』っていうのを見せたいですね、1日から」と力強く口にし、キャンプを通しても「1500、2000(球)とかになるかも。めちゃくちゃ投げたろかなと思っています」とぶち上げた。
8日には31歳の誕生日を迎えたばかり。「野球人生の鍵を握るシーズンだと思っています」と、スリムになった表情は熱く燃えていた。(Full-Count編集部)