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“蒼井翔太役・蒼井翔太”として、TVアニメ『ポプテピピック』に実写の姿で登場しネットを騒がせてきた蒼井翔太が、2022年10月より放送スタートした『ポプテピピック TV アニメーション作品第二シリーズ』でついに主題歌も担当! このOPテーマ「PSYCHO:LOGY」が、初オンエアの10月9日よりデジタルシングルとして配信をスタートした。『ポプテピピック』のカオスな世界観を、ハードなサイバーサウンドとこだわりの歌詞世界で届ける楽曲に込めた想い、さらに第二シリーズ第1話で話題騒然となった「Endless Love」についても振り返ってもらった。

突如始まった本気の特撮ドラマ!?「Endless Love」の衝撃



――蒼井さんはこれまでも折に触れて『ポプテピピック』に実写で出演され、登場のたびに大変な話題を呼んできましたが、ご自身はこの作品のことを率直にどう受け止めているのでしょうか?

蒼井翔太 やはり……カオスだし、びっくりの連鎖ですよね。“蒼井翔太”というキャラクターが劇中のピンチに毎回突然駆けつけるという。救えるものにも限度があるんじゃないかなぁと思いつつ(笑)、でもこうして「蒼井翔太ならなんとかしてくれる」というふうに皆さんが願ってくれているのはありがたいことです。

――『ポプテピピック TV アニメーション作品第二シリーズ』でも第1話冒頭から大活躍で。突然始まった実写OP映像と「Endless Love」には本当に驚かされました! これはまるで……。

蒼井 今って日曜の朝だったっけ?みたいな(笑)。

――はい、まさに(笑)。「Endless Love」という楽曲は『ポプテピピック』に実写で登場する“蒼井翔太”のキャラクターソングの位置づけになるのかなと思いますが、映像の演出はまさに日曜朝の特撮ヒーロードラマのオープニング!という感じで、実に『ポプテピピック』らしいサプライズですよね。

蒼井 そうですね。第1期であれだけカオスな展開を見せてくれたのに、それより上があるのか!と。その発想には毎回驚かされるばかりです。あの映像は、実際に特撮映像を撮っているスタッフさんが手がけてくさだっていて。3月頃の肌寒い時期だったんですが、本物の特撮作品と同じように本当に朝早くからの撮影でした。



――このオープニングの監督は、これまでに特撮作品を多数手がけられている坂本浩一さんだそうですね。

蒼井 そうなんです。すごくユーモアのある監督さんで、笑顔の絶えない現場でした。撮影で印象的だったのが変身シーンで……ヒーローらしく「かっこよく、強そうに見せる」というポーズは難しいんですよ。僕が普段目指している「きれいに見せる」ダンスとも違う方向性なので、このポージングは監督さんから一つ一つアドバイスをいただいて完成させました。

――なるほど! ちなみに、今までにこういった特撮ドラマの演技にご興味はあったんですか?

蒼井 ずっと憧れてましたよ! どちらかというと悪役のほうを演じたい、と思っていたんですが、まさか自分がヒーロー側になれるとは(笑)。スーツはもちろん特注ですし、変身ベルトや小物も全部手作りですごく凝ってるんですよ。ぜひ映像でも細かく見ていただきたいですし、「ポプテピピック展」で展示される予定とのことなのでぜひお近くでじっくり見ていただけたら嬉しいです! 楽曲としての「Endless Love」も、とても力の湧いてくる王道のヒーローソングになっていますので、楽しく聴いていただけたらと思います。

――あのOP映像を観てしまうと、この先も時空を操る“蒼井翔太”の物語は展開がありそうに思えますが?

蒼井 僕にもさっぱりわかりません!! なにせカオスな作品なので!(笑)。

「PSYCHO:LOGY」で提示するサイバーデジタルサウンド





――そんなカオスな『ポプテピピック TV アニメーション作品第二シリーズ』で、蒼井さんがついにアーティスト・蒼井翔太としてOP主題歌も担当することになりました。10月8日深夜オンエアの第2話から、OP主題歌「PSYCHO:LOGY」が流れていますね。

蒼井 OP主題歌のお話をいただいた時も、やっぱり驚きでしたね(笑)。僕としては、第1期ですみぺ(上坂すみれ)殿が歌っていた「POP TEAM EPIC」が『ポプテピピック』の世界観をすごく表現されていたので、それを引き継ぎたいという想いがとても強かったです。なので、曲を書いてくださる作家さんにも、こう……カオスを詰め込みながらもちょっとギャップがあったり、何か一波乱ありそうなハードさを出していただけるような曲をお願いしたんです。

――蒼井さんからのオーダーとして。

蒼井 そうですね。アニメ側のスタッフさんからは「とにかく自由に、何にも縛られずにやってください」と言っていただけましたし、僕の中でもイメージはすぐに湧いてきたんです。作品をリスペクトし、この楽曲で始まるんだ!という感覚を皆さんにも楽しんで味わっていただきたいなと。そこでまずは曲調として、聴けば聴くほど病みつきになるハードでサイバーデジタルなサウンドに。

――これまでも蒼井翔太サウンドにはデジタルロック、デジタルミクスチャー色が強いナンバーはたくさんありましたが、今回の「PSYCHO:LOGY」はそれ以上にハードコアですね。

蒼井 そうなんです。さらに今回は1曲の中でいくつも違った歌い方をするというチャレンジを加えました。そこでも『ポプテピピック』らしいカオスさを表現して、皆さんの耳に残る曲になってくれたらいいなと。

――新曲のたび、常に新しいことにチャレンジするのは、蒼井さんのポリシーですからね。

蒼井 そうですね。さらに今回は『ポプテピピック』というぶっ飛んだ作品の主題歌なので、僕の作品としても、いい意味でぶっ飛んだ楽曲にしたかったんです。

――クレジットを拝見すると、作詞にはleonnさん、小松レナさん、松田莉奈さん、Mio Aoyamaさん、BOUNCEBACKさん、日比野裕史(Blue Bird’s Nest)さん。そして作曲にはBOUNCEBACK(Blue Bird’s Nest)さん、アレンジャーには日比野裕史×ats-、清水武仁&渡辺徹(Blue Bird’s Nest)という皆さんが並んでいます。蒼井さんファンにはお馴染みのクリエイターも含め、今回はチームの総力戦のような感覚がありますね。

蒼井 確かにそうですね。レコーディングの時も、この皆さん全員が集まってくださったので、スタジオが大変なことになっていました(笑)。本当にありがたいですね。

カオスな世界観に、自分自身の人生観も重ねて



――タイトルになった「PSYCHO:LOGY」も、普通に「psychology」だと直訳で心理学という意味になりますが、「:」で間を区切っているあたりに『ポプテピピック』感があります。

蒼井 はい。やはり、作品にとって“サイコ”なアニメというのは一番伝えたいことだと思いますし、そこにデジタルを感じる表記にしたかったので「PSYCHO:LOGY」というタイトルを考えました。

――歌詞も英語と日本語が交互に入り混じってカオスですし、“君といた前世”、“際限のない懺悔”、“加速する葛藤”……といったインパクトの強いフレーズが並んでいます。

蒼井 そうですよね。テーマとしては、『ポプテピピック』の世界観に寄り添って書いていただいているんですが……僕たちの人生の中には、たくさんの選択が数秒ごとに現れていると思うんですね。何か行動するたびに、目の前の選択肢でどっちを選んで進んでいくか?という細かいことだけじゃなくて、自分が将来どうなりたいかとか、自分が見ているものって何なんだろう?とか、自分が今やりたいことで今できることは何だろう?とか。

――あの時、こうすれば良かったんじゃないか?と後悔することもよくありますしね。

蒼井 それも周りの言葉によって迷ったりするし、心が揺れたりもする。そこで「最終的に何を掴みたいの?」「どういう景色を見たいの?」という自分との葛藤も起こるんですね。具体的なイメージとして描かれているわけではないですけど、「PSYCHO:LOGY」という楽曲は、今の僕の心境にも当てはまる部分が多いなと思います。

――『ポプテピピック』の楽曲でありながらも、蒼井翔太の楽曲としても共感して歌えると。

蒼井 そうなんです。蒼井翔太にしかできないことって何だろう?とか、それを経てどういう景色をみんなと一緒に見たいのか?と、日々模索している自問自答は一生続くので。すごくぶっ飛んだ1曲なんですけど、僕の人生を表しているかのような……そんな感覚になりましたね。『ポプテピピック』と出会った第1期のときは驚きを隠せませんでしたけど(笑)、この「PSYCHO:LOGY」に辿り着いた今、この作品に出会えたこと自体に運命を感じてしまう。そういう気持ちですね。

――1番の歌詞で特に印象的だったのが“I’ve been in seventh heaven”というフレーズで。“seventh heaven”には至福、至上の幸福という意味がありますが、死んだ人が天国の層を順に巡っていき、最後に神に会えるのが“第7天国”だと言われているそうですね。

蒼井 壮大ですよね。この歌詞はそのまま読んでみても、意味がストレートには繋がらないようで、繋がっているようでもあるので、作品同様にすごくギミックがたくさん入っていると思います。



「約90秒のアニメサイズではきっと物足りなく感じる」楽曲に



――「PSYCHO:LOGY」のギミックといえば、蒼井さんがファルセットで壮大に歌い上げる、今までにない歌唱に挑戦しているのも聴きどころですね。

蒼井 ありがとうございます。この楽曲に合わせたドラマチックな感じを出すために、ハードなサウンドにオペラ調の歌を乗せたかった。むしろ、「こういうふうに歌いたい箇所があるので、こういう楽曲構成にしてほしいです」という形で、アレンジを提案させていただいたんですよ。それこそ “seventh heaven”は神に一番近い場所なので、神がそこに現れるイメージがあったんです。蒼井翔太役の蒼井翔太、というキャラクターと神々のデュエットみたいな。

――なるほど、すごくわかります!

蒼井 聴く人、読む人によって、作品と絡めた色々な解釈やイメージも湧くでしょうし、僕のように現状に抗う人として共感できるところもある曲なので、たくさんの方に聴いていただきたいですよね。

――さらに本作ではもう1つ、デジタルシングルでのリリースというのも、蒼井さんとしては初めての試みになりましたね。

蒼井 そうなんです。僕自身は結構アナログな人間なんですけど(笑)、配信シングルは聴きたい時にすぐ聴けるという良さがありますよね。色々なことにこだわって歌わせてもらっている「PSYCHO:LOGY」は、約90秒のアニメサイズではきっと物足りなく感じると思うんです。だからアニメでこの曲が流れたらすぐにフルサイズが聴けるように、配信スタート日も放送日に合わせていただきました。ちなみに、ジャケット写真も『ポプテピピック』のテーマカラーに合わせた赤と青の組み合わせになっていて、それがグラデーションとして混ざると、僕の大好きな紫になるというこだわりもあります。

「PSYCHO:LOGY」ジャケット写真

――至れり尽くせりですね。そして来年は、この「PSYCHO:LOGY」が生で聴けるかもしれないライブツアー「蒼井翔太 LIVE 2023 WONDER lab. Garden」が、蒼井さんの故郷である2023年1月15日の福井公演から全国4都市をまわります。ファイナルは2月18日の東京・両国国技館公演。こちらも楽しみです。

蒼井 はい。僕のワンマンライブは「WONDER lab.」シリーズと題していまして、今回はこのタイトルに「Garden」と付けさせていただきました。皆さんが想像するように、“ガーデン”にはいろんなお花が咲いていますが、そのお花は1種類だけではないんですね。僕自身のことを蒼井翔太という1つの花だと思って来てくださるお客様も、一人一人が個性のある一輪の花。みんなで1つのガーデンを作りたいと考えて名付けました。花は感謝の心を伝えるもの。僕にとってライブは、ファンの皆さんに直接お会いして感謝の気持ちを伝える場所なので、そういう想いも込めています。

――どんなステージになりそうですか?

蒼井 やっぱり、ガーデンと名付けたからには世界観もそれに寄り添って、ファンタジックなものを作れたらいいなと思っていますし、衣装も毎回、僕自身がデザインをさせてもらっているんです。セットリストも僕が考えていて、今まさに準備を進めている最中です。どんな衣装、演出で歌やダンスを楽しんでいただけるか、ぜひ期待していただけたら。『ポプテピピック』で蒼井翔太に興味を持った方にも、ぜひ遊びにきてもらえたら嬉しいです!

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

●リリース情報

蒼井翔太

「PSYCHO:LOGY」

デジタル配信中



<収録曲>

M1. PSYCHO:LOGY

作詞:leonn, 小松レナ, 松田莉奈, Mio Aoyama, BOUNCEBACK, 日比野裕史(Blue Bird’s Nest)

作曲:BOUNCEBACK(Blue Bird’s Nest)

編曲:日比野裕史×ats-, 清水武仁&渡辺徹(Blue Bird’s Nest)

M2. PSYCHO:LOGY (TV size)

各配信サイト

https://shouta-aoi.lnk.to/psychology

「PSYCHO:LOGY」Official Audio

https://youtu.be/EHTu420gT2s

「ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ」ノンクレジットOP映像

https://youtu.be/NWdEOhD4HYw

●ライブ情報

「蒼井翔太 LIVE 2023 WONDER lab. Garden」

【日程・会場】

2023年1月15日(日) 福井・福井フェニックス・プラザ 大ホール

2023年1月29日(日) 愛知・一宮市民会館

2023年2月12日(日) 兵庫・神戸文化ホール

2023年2月18日(土) 東京・両国国技館

詳細:https://www.shouta-aoi.jp/live/

●作品情報

『ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ』

放送・配信中



[放送情報]

TOKYO MX:10/1より毎週(土)25:30〜

MBS:10/4より毎週(火)27:00〜

HTB:10/4より毎週(火)25:55〜

BS11:10/1より毎週(土)25:30〜

BS日テレ:10/4より毎週(火)23:30〜

AT-X:10/1より毎週(土)25:30〜

[配信情報]

<見放題独占配信>

【Amazon Prime Video】10/1より毎週(土)25:30〜

<地上波同時生配信>※アーカイブなし

【TikTok LIVE】【ニコニコ生放送】10/1より毎週(土)25:30〜

© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

関連リンク



蒼井翔太 公式サイト

https://www.shouta-aoi.jp/

蒼井翔太 公式Twitter

https://twitter.com/shouta0811aoi

『ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ』公式サイト

http://hoshiiro.jp/

アニメ『ポプテピピック』公式Twitter

https://twitter.com/hoshiiro_anime