リモートワークが普及した現在、モノ選びの基準も変化しています(写真:Graphs/PIXTA)

リモートワークがすっかり普及した今、自宅外のカフェやファミレスなどで仕事する人も多いでしょう。しかし、充電器、モバイルバッテリー、マウス……などのガジェットにまで気を配っている人は少ないのでは。

仕事を効率化するためのモノ選びについて綴った高澤けーすけさんの書籍『デジタルライフ・モノワーカー モノ選びで劇的に豊かになる仕事術』から一部抜粋・再構成してお届けします。

どこでも仕事ができるモノ選びを

リモートワークが重視される時代になり、働き方は本当に多様になりました。

いくら自宅を整理しても、音楽やコーヒーでリセットを図っても、なぜか集中できない時があります。そんな時はカフェでガッと集中するのがおすすめ。

環境も変わり、程よいざわつきが集中のきっかけにもなります。僕の場合は朝カフェに行ったら午後は自宅、逆に朝自宅で作業をしたら午後はカフェに……などと時間を分けて作業をすることが多くあります。

自宅でもカフェでも同じように集中して仕事をするために、持ち物にはこだわりを持っています。

まずはPCの充電器。充電器はコンパクトかつ軽量のモノを選んでいます。具体的には、CIO Lilnobですね。持ち運びがラクなのはもちろん、カフェのコンセントは差し込み口が狭かったり緩んでいたりもするので、コンパクトで軽量なプラグでないと使えない場合も多くあります。

また万が一充電器が使えなかった時のために、モバイルバッテリーも用意しています。モバイルバッテリーは30W出力のモノを選定していて、今自分の持っているMacBook Proでもギリギリ充電ができます。

出力の弱いモバイルバッテリーだと給電はできても充電ができないモノもあるので、そのあたりも注意が必要です。

PC周り以外にも、Clipa(クリッパ)というバッグハンガーを持ち歩いています。

僕は基本、バックパックを使っているのですが、カフェに荷物入れの籠がなかったり、机の下の荷物収納スペースに入らないことがあります。

そんな時にClipaを机にひっかけてバッグを吊るせば、バッグを床に置かずに済みます。Clipaを使わない時には、バッグの持ち手に引っ掛けておくことができるので荷物にもなりません。


荷物入れの籠がなくても、机にひっかけてバッグを吊るせる「Clipa」(出典:『デジタルライフ・モノワーカー モノ選びで劇的に豊かになる仕事術』)

僕は自宅以外でもスムーズに仕事に入るためにモノ選びをしています。

今の時代、どこでも仕事ができることは最強のスキルですから。

最強効率化を実現するマウス「MX Ergo」

仕事をする時、できる限り姿勢を意識するようにしています。

今この記事を読んでくださっているそこのあなた、背中が丸まっていませんか? 首が前に出てしまっていませんか?

人には「感覚的にラクな姿勢」と「身体的にラクな姿勢」があり、その2つはほとんどの人にとって相反するものです。

例えば、スマートフォンをいじる時にはいつの間にか首が曲がり下を向く。これは感覚的にラクではありますが、身体的には負担が大きい。20〜30分もその姿勢でいると急に疲れを感じ始めます。

感覚的にラクな姿勢を続けることによって身体に負担がかかり、結果、集中できるはずの時間を削ることになってしまいます。そうならないために、僕はできる限り感覚的にラクな姿勢を身体的にラクな姿勢に近づける努力をしています。

ただし、姿勢矯正をするのは難しいので、モノにも手伝ってもらっています。

一端を担っているのが僕の愛用しているマウス「MX Ergo」。正確にはトラックボールというもので、マウスと違って腕自体を動かす必要がありません。

マウスを使うことでパソコンのトラックパッドの部分を使うよりも、両手の位置が開くので肩の開きも自然に良くなります。人間工学に基づいて手首の角度が調整できるので、腕も疲れにくくなります。

こうやって感覚的にも身体的にもラクな姿勢を追求することで、できる限り集中力を保つようにしています。


最強効率化を実現するマウス「MX Ergo」

姿勢をラクにするだけじゃない

追加でどうしても伝えたいのが、MX Ergoは姿勢をラクにするだけでなくマウスそのものの機能も優れている点です。マウスの至るところにカスタムできるボタンがあるので、ソフトごとに切り替えながらショートカットを当てることができます。

僕の動画編集の場合、マウスのホイールを右に倒すと動画がカットされて、ホイールを左に倒すと選択した動画が削除できます。つまり両手の位置を動かさず、マウスのホイールをいじるだけで動画のカット編集ができてしまうのです。

このショートカットは動画編集ソフトだけでなく、いろんなソフトで個別に設定することができます。写真編集をするためのLightroomやPhotoshopはもちろん、ExcelやWordなどでも細かく自分好みに設定することができます。


実際にこのマウスを導入する前に比べて、動画のカット編集の時間は3倍程度速くなっています。

もちろん普段の動画編集だけでなく、日常のちょっとした業務でもショートカットを使って効率化できるようになりました。

何かの作業をする時にショートカットを利用すると、かなりの作業効率化が図れます。

それが10%とかちょっとした効率化ではなく、本当に何倍もの効果をもたらしてくれるのですから、やるに越したことはないでしょう。

(高澤けーすけ : デジタルライフクリエイター)