安倍元総理の国葬。県内からも追悼の声が上がった一方抗議活動も繰り広げられ、賛否が渦巻く中の実施となりました。

岡森吉宏記者「自民党県連前では朝から安倍元総理の写真とともに記帳台が設けられています」

中区の自民党県連事務所前には安倍元総理をしのび訪れる人が…呉市役所でも国葬に合わせて職員が黙とうを捧げました。

テレビ中継を見つめるのは４年前、西日本豪雨で被災した西田ミス子さんらです。

被災から１カ月後、避難所を訪問し被災者に寄り添う姿を見せた、安倍元総理。

天応地区で被災した西田さんは自宅や知り合いを亡くし落ち込んでいた時、安倍元総理の言葉に元気をもらったと言います。

西田さん「『私もできる限り頑張るから何でも言ってください』と言ってくれた、うれしかった。（手を）ぎゅっと握ってくれて、ふっくらしていて今も感触がある」

一方、国葬には反対との声も…

「国会の議論も経ず我々の税金を使うことは 財政民主主義に反しています」

市民団体が主催した中区の抗議活動には約１４０人が参加。道行く人たちに訴えました。

「安倍さんがやってきたことが帳消しされるような…いろいろな問題があったので、解明が進んでいかないといけないのではないか」

「弱い人を切り捨てて経済中心に大企業だけが強くなっていく。取りこぼされているところになかなか目を向けてくれなかったことは問題ではないか」

賛否分かれる中、執り行われた国葬。今後の岸田内閣、そして世論にもたらす影響に注目が集まります。