AFX通信によると、ECB(欧州中銀)のロレンツォ・ビニ・スマギ専務理事は、6日付の伊経済紙イル・ソーレ24オーレのインタビューで、ECBが今後も金利の引き上げを行うとの見通しを示した。ECBは3日の定例理事会で、最重要な政策金利である市場介入金利(短期オペの最低入札金利)を0.25%ポイント引き上げ、年3.0%にすることを決めたばかり。

  同専務理事は、先週のECBの利上げ決定は、今年上半期の経済成長が予想を上回ったことに起因すると説明。欧州経済の動向に伴い、今後も金融の引き締めが行われると述べた。また、インフレ圧力要因として、原油価格の高騰や、ドイツでの付加価値税の引き上げ、国内消費の拡大などを挙げた。【了】