マスク時代のいま、「眉毛」は顔の印象を決める最重要パーツ。ノーメイクだと野暮ったいし、いじりすぎると左右非対称になる…なんて、眉メイク迷子になっている人も多いのでは? そこで今回は、『メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』(ダイヤモンド社)の著者であり、大手化粧品会社の現役美容部員でもあるBAパンダさんに、メイク難民のライターが眉メイクの“いろは”を教えてもらいました。

眉メイクの極意(1) 「平行眉」はだれでも似合う

困り眉やつり眉、非対称眉、濃すぎ眉など、眉毛のお悩みは十人十色。顔の印象の9割を決めてしまうパーツだからこそ、ちょっとした違和感が悪目立ちしてしまいます。では、どんな眉毛へとアップデートしていけばいいのでしょうか。

アドバイスをもとに眉を整えるとあか抜けた!<写真>

●眉は毛並みをつくり、立体的にする

「だれにでも似合って、かつトレンド感もある『平行眉』がおすすめ! これまでBA(ビューティーアドバイザー)としてお客様と1万回以上接してきましたが、平行眉が似合わなかった方はいません。さらに、今っぽさを足すために、メイクで“生えている感”を演出していきましょう。毛並みをつくり、横から見たときに立体的にするのがポイントです」(BAパンダさん・以下同)

左右対称に見せるコツは、眉頭の幅、高さ、かたちを揃えること! この3つを合わせるだけで、印象はずいぶん変わるのだそう。基本の眉のかたちが整ったら、「少しエレガントに見せたい日は眉尻をやや長めに」「やさしい印象になるよう、眉山の角度をふんわり緩やかに」といったように、その日の気分やファッションに合わせて変化をつけてみましょう。

眉メイクの極意(2) 「眉頭は薄く、眉尻は濃く」で、“もともと”きれいに生えているように見せる!

基本の眉のかたちが決まったら、いよいよ眉メイクにトライ。きれいに生えているように見せるには、「グラデーション」が大切です。眉頭(薄)→眉尻(濃)、眉の上下(薄)→中央(濃)を意識するだけで、立体的に見えます。

「同じテンションで一色をべた塗りしてしまうと、絵のようなのっぺりした眉になってしまうので要注意。グラデーションをつくりやすい、同系色が2〜3色セットになったパレットがあると便利です」

眉メイクの極意(3) ペンシル、パウダー、マスカラを使い分ける

眉メイク用品といえば、ペンシル、リキッド(毛を一本ずつ書き足す)、パウダー(面で生えているように見せる)、マスカラ(眉の色を変えるもの)などさまざま。自分の眉毛のかたちと理想の眉スタイリングを比較しながら、使うべきアイテムを見極めていきましょう。

「アイブロウブラシは、斜めカットのものが一般的。ブラシの長いほうを眉頭側に当てると、カーブにうまくフィットします。ブラシを上向きに立てると眉毛のふわふわ感、横に寝かして書くと細い線が書けるように。すでに毛が生えている部分にはいちばん薄い色を、生えていないところに濃い色をのせるとより自然な眉毛に近づきます」

●眉マスカラは1段明るいトーンを選ぶ

少し前は“眉の色=髪の色と同じ”と言われていましたが、最近はメイクやファッションにあわせて遊び心を加えるスタイルも人気だそう。眉マスカラを塗るときは眉尻側から毛を逆立てるように色をつけて、最後に毛流れを整えて。一度毛を立ててボサボサにすることで、毛だけに色がつき、発色と肌馴染みの良さを両立できます。

「眉マスカラ選びに迷ったら、なりたいイメージよりも『1段階明るいトーン』を選ぶとよいでしょう。はじめてカラーマスカラにトライするときは、赤やオレンジ、オリーブなどがおすすめです。軽くニュアンスを足すだけで、グッと垢抜けますよ」

メイク難民のライターがチャレンジ!眉メイクで今っぽ顔へ

これまでのポイントを守りながら、眉メイクをアップデートしてみました。

【Before】

5年間、同じ眉メイクをしてきた筆者。普段は、ペンシルで縁取り+軽くパウダー+マスカラをべた塗りがお決まり。もともと濃い自眉がさらに力強い印象になり、野暮ったく見えるのが悩みでした。

【After】

好きな右眉のかたちに合わせて、左右対称になるよう調整。左の眉尻の毛が薄いところだけペンシルで描き足し、あとはパウダーでふんわり感を出していきます。垢ぬけた印象になるよう、髪色よりも明るめの薄茶色の眉マスカラで色をつけました。

 

ふんわりとした質感と今っぽい明るめカラー、そして眉山(黒目の外側)から眉尻までを緩やかに下げたことで、トレンドを感じつつもやさしい印象に! こんなに簡単にテンションが上がるなんて。

ファッションやヘアスタイルを変えるように、メイクもアップデート。“今の自分”に合う眉メイクが見つかれば、若々しさと自信を手に入れられるはず。

BAパンダさんと漫画家の吉川景都さんの共著『メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』(ダイヤモンド社刊)は、大人のメイク学び直しの決定版。漫画でわかるコツが満載です。