被爆体験語る「若い世代に伝えたい」 小山市
77年前の8月6日広島市に原子爆弾が投下され、推定およそ14万人の尊い命が失われました。爆心地から2キロの寺で被爆した小山市に住む女性が29日、原子爆弾の被害の悲惨さや平和の尊さを訴えました。
講話を行ったのは小山市に住む木村 和子さん78歳と、和子さんの姉で千葉県成田市に住む、美子さん80歳の2人です。この講話は小山市が毎年開いている平和展の一環で開かれたもので9月ごろにDVD化され市内の小中学校と義務教育学校に配布される予定です。
木村さん姉妹は太平洋戦争のさなか戦火を逃れて暮らしていた親戚の寺で被爆しました。当時、姉の美子さんは3歳、妹の和子さんは1歳でした。2人は頭などに火傷をした以外に食べ物がなかったことや、後遺症に苦しんだこと、そして何よりも家族がバラバラになってしまったことが悲しかったと語りました。
小山市は今年で平和都市宣言から30年を迎えます。今回の平和展は例年行われている小山市立生涯学習センターのほか市役所やイオンモールでも写真展やポスター展を開いていて、市民に平和について考えるきっかけにして欲しいとしています。