スポーツをさまざまな角度から研究する「スポーツ医科学」に基づいた指導を通して運動部で活動する生徒の体力や技術の向上を目指す実践研究の1回目の指導が28日、宇都宮市の中学校で行われました。

実践研究は効率的な部活動の推進に向けて国からの受託事業として始まったもので、全国で初めての試みです。事業を行う場として県内の九つの中学校が選ばれていて、28日は宇都宮市の晃陽中学校で1回目の指導が行われました。県から事業委託を受けた県スポーツ協会の職員らが講師となり、野球部や剣道部などの生徒約60人を指導しました。

生徒たちは多くのスポーツにとって基本となる「走る」「跳ぶ」「投げる」の三つの動きについて、腕の曲げ伸ばしや地面を強く踏み込む動きなどを論理的なアプローチから理解することで、効率的にトレーニングを行うコツを学びました。

トレーニング効果を確かめるための記録の測定も行われ、生徒たちは50メートル走や立ち幅跳びで以前よりいい結果が出ると驚いた様子を見せていました。

指導は対面方式に加えてオンライン形式などを交えて今後も継続的に行われ、来年1月に最終的な成果をまとめます。