栃木県小山市伝統の高級絹織物、本場結城紬の糸の原料となるカイコの繭から袋状の真綿を作る体験会が26日、小山市内で開かれました。

真綿かけ体験会が開かれたのは、小山市福良の「桑・蚕・繭・真綿かけ・糸つむぎのさと」で、午前の部には7人が参加しました。

真綿かけは、重曹で煮たカイコの繭をぬるま湯にひたしてさなぎを取り出しながら袋状にして重ね、両手で薄く広げる伝統技術です。

市は後継者の育成を目的に、こうした体験会を開いています。これを乾燥させると、つむぎ糸の原料となります。

参加者は、最初は慣れない手つきで繭の袋を破ってしまったり、均等にならなかったりと苦戦。それでも、指導した「糸つむぎ・真綿かけの伝統技術を守る会」の永田順子さんの手を借りながら技術を学んでいました。