新型コロナウイルスの感染急拡大が止まらない中、栃木県は26日、対策本部会議を開き、8月から高齢者施設などの職員約5万人を対象に週1回検査を行うことを決めました。

県によりますと、県内では直近1週間当たりの新規感染者が第6波ピーク時の約2倍となっていて、病床使用率は25日現在で40%を超えています。このため県は29日から県央の臨時医療施設を開設し、新たに33床を増やします。

8月からは高齢者施設など約2400施設の約5万人の職員を対象に、週1回の検査を実施します。保育施設では感染が確認された時点で園児を含めた周囲の関係者への検査を行います。ワクチンの4回目接種について、接種券がまだ届いていない接種を希望する県民を対象に、27日から接種券なしでの接種を県営会場で受け付けます。

一方、第7波の感染急拡大は入院患者を受け入れている医療施設にも広がっていて、22施設の医療従事者合わせて282人が感染や濃厚接触によって欠員になっていることが分かりました。

医療提供体制に大きな負荷がかかっていることから、福田知事は県民に対し混雑する場所への出入りなどは慎重に判断するよう改めて呼び掛けました。