ヨーロッパが猛烈な熱波に見舞われるなか、Valve社が携帯ゲーミングPCの「Steam Deck」ユーザーに対して、気温の高い場所での使用に注意するよう呼びかけています。

 

Valve公式アカウントはTwitterで「熱波の真っ只中にいる友人たち」に向けて、高温のもとでのSteam Deckについて簡単な注意を発信しています。「Steam Deckは、0〜35度の室温で最高のパフォーマンスを発揮します」と前置きして「これより温度が高くなるとSteam Deckは自らを守るために性能を絞り込むかもしれません」と述べています。

 

またSteam Deckは内部の温度が100度までなら快適に動作するものの、それを超えると性能を落とし、105度になると「自ら(とユーザー)をダメージから守る」ために、完全にシャットダウンするそうです。

 

一般的にコンピューター機器は温度が上がり過ぎると性能を抑えたり、自動で電源を切ったりするしくみは珍しくありません。PCやスマートフォンでは「サーマルスロットリング」と呼ばれており、たとえばMacBook Airでも温度が高くなると性能が落ちることが確認されています。

 

任天堂も先週、日本で猛暑日が続いていることを受けて、Nintendo Switchユーザーに同じような声明を出していました。すなわち35度以下の室温で使うよう呼びかけ、本体温度が熱くなりすぎると、本体を保護するために自動的にスリープする場合があるとのこと。TVモードで遊ぶときは、熱がこもらない場所にドックを置くように勧めています。

 

もちろん熱くなりすぎる恐ろしさは、Steam DeckやNintendo Switchに限った話ではありません。ほかのゲーム機やスマートフォン、あらゆる電子機器が故障の危険に晒されているはず。また、35度の室温では人間も無事に済むわけがありません。ゲームを遊ぶ前に、まず自分の命を守るように心がけたいところです。

 

Source:Steam Deck(Twitter) 
via:Gamesradar