硫黄島から1000km 海自US-2救難飛行艇 太平洋上の漁船から急患を移送
ヘリコプターじゃ難しい距離。
太平洋上の漁船乗員を助けるために
防衛省・統合幕僚監部は2022年7月14日(木)、海上自衛隊のUS-2救難飛行艇が硫黄島の東側海域において漁船乗員の急患輸送を実施したと発表しました。
説明によると、要請があったのは前日13日の23時35分ごろとのこと。小笠原諸島の周辺海域を管轄する海上保安庁第三管区海上保安本部(神奈川県横浜市)から海上自衛隊航空集団司令部(神奈川県綾瀬市)に対して、急患輸送に係る災害派遣要請があったといいます。
海上自衛隊のUS-2救難飛行艇。画像はイメージ(画像:海上自衛隊)。
当該船は硫黄島の東約1000kmの太平洋上を航行する漁船で、これに対し、航空集団司令官は即刻受理し、第31航空群のUS-2救難飛行艇を派遣し、漁船から乗員を移送し、硫黄島まで無事送り届けたそうです。
これにより、海上保安庁第三管区海上保安本部長から海上自衛隊航空集団司令官に対し災害派遣の撤収要請があったため、全ての活動を終了しています。