アメリカ陸軍 新型戦闘車両「MPF」約100両の調達を決定 GDLSと契約
米陸軍はストライカーMGSの運用を近々終わらす予定です。
軽戦車といえそうな火力支援車両の誕生
アメリカ陸軍は2022年6月28日、ゼネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)と、新型火力支援車両「MPF」の生産契約を締結したと発表しました。
MPFは「Mobile Protected Firepower」の略で、日本では「機動防護火力」車両と訳されます。MPFは、アメリカ陸軍が推し進める歩兵旅団戦闘チーム(IBCT:Infantry Brigade Combat Team)の戦力を強化する一環で調達が計画された新装備で、当初はGDLSとBAEシステムズのコンペティション型式でしたが、2022年3月に後者が脱落。GDLSの試作車が唯一のトライアル車両としてその後も各種テストに供された結果、アメリカ国防総省の基準もクリアしたことで、今回の契約締結に至ったそうです。
GDLSが開発したMPF。105mm砲を装備する(画像:アメリカ陸軍)。
契約金額は11憶4000万ドル(日本円で約1550億4000万円)、生産数は最大96両、説明によると最初の生産車体は2025会計年度後半に配備予定であり、同会計年度第4四半期に最初の装備部隊が編成される計画だとしています。
なお、アメリカ陸軍は、開発プログラムにおけるMPFの取得目標数として504両を掲げています。